本日で200話です。
すごいですね。よく書きましたね。我ながらビックリです。
しかも、まだ折り返し地点まで到達していないなんて……。
最近はイラストを頂くことも増えて、見に行くのが日課になっています。
どれもこれも可愛くて、愛がこもっていて、作者としては嬉しい限りです。
今日もpixivに一つ増えていました。
報告いただいていないので、紹介は控えますが、「本好きの下剋上」のタブが機能しているので、よろしかったらご覧になってください。
これだけの量を書き続けて来られたのは、読んでくださる読者様あってのことです。
感想、コメント、メッセージ等でのお祝いのお言葉、本当にありがとうございます。
感想欄に色々な意見が上がり、先を予想して盛り上がっているのを見るのも、皆さんがよく読み込んでくださっているのがわかって、本当に楽しいです。
神(読者様)に感謝を!


●●●ポーズなベンノさん※ネタバレ注意
活動報告の中でリクエストが出て、便乗したら、みてみんでredo様が描いてくださいました。
腹筋崩壊!
私、画面に向かって、本当にぶふっ! 吹き出しましたよ。
redo様、ありがとうございました。
そして、書いている途中に新しいお祝いイラストが!?
redo様、重ね重ねありがとうございました。


レッサーパンダくん※ネタバレ注意
イラストを張ったのは初めてですが、ちゃんと出ているでしょうか?
張り方を教えてくださった皆様、ありがとうございます。
それから、お恥ずかしいことに、私、昨夜とんでもない失敗をいたしました。
設定にあげるはずの「お金まとめ」を本編にあげてしまったのです。
消し方がわからず、パニックを起こして、フラン視点の閑話で上書きしたのですが、その直後に活動報告で消し方を教えていただき、すぐさま削除したのです。
ほんの数分だったので、見た人なんていないだろう、と高を括っていたのですが、いらっしゃったようで、「リロードしたら、消えてしまったので読みたい」とメッセージを頂きました。
本日アップした内の、ほんの最初の部分を、上書きのために慌ててフラン視点に直しただけのものですが、よろしければどうぞ。
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閑話 私の主
私はフラン、ローゼマイン様の筆頭側仕えです。
18歳になりました。
怒りのあまり頭の芯が冷たくなるという稀有な経験をしています。まさに、今。
「姉を売られずに済み、寝る部屋が男女で異なるとはいえ、同じ孤児院で生活ができるようにしてくださったローゼマイン様にこれ以上の無礼は、ローゼマイン様が許しても筆頭側仕えの私が許しません」
私は目の前のトールという少年を見下ろしました。頬を押さえたまま、じりっと後ろに下がるトールの青い目に怯えと後悔が見えます。
それでも、言うべきことはきっちり言っておかなければ、つけあがるに決まっています。ただでさえ、私の主であるローゼマイン様は、対応が甘い方ですから。
「はい、フラン。そこまで」
ローゼマイン様が慌てたように私とトールの間に割って入ります。
「ですが、ローゼマイン様」
「わたくしのために怒ってくれたのはわかっています。ありがとう、フラン。手、痛かったでしょう?」
そっとローゼマイン様が触れた手が、今になってジンジンとした熱を持ってきました。
「トール、リック。貴方達の家族を守りたいという気持ちは痛いほどわかります。そして、自分の常識が全く通じない世界にやってきた心細さも不安も少しは理解できるつもりです」
兵士の娘から神殿の青色巫女見習いとなり、今、上級貴族の娘として領主の養女となったローゼマイン様の言葉に、少し胸が痛くなりました。私はその常識の違いに苦労しているローゼマイン様をおそらくルッツや元の家族の次くらいには近い位置で見ていましたから。
「でも、貴方達は一人ではないでしょう? 女子棟でノーラとマルテは一緒にいられます。誰でも入れる食堂で眠るより、男性が絶対に入れない女子棟の部屋で休む方が安心できるのではないかしら? どうしても一緒が良いなら、食堂でも良いのですよ? ノーラとマルテはどう?」
食堂で眠らせるなど、本来ならばあり得ません。孤児のために何故そこまで融通を利かせようとするのか。家族を守ろうとするその心構えに同調しているのでしょうけれど、孤児院内で特別扱いは好ましくないのです。
質問されたノーラは一度目を伏せた後、トールに向き直りました。
「トール、わたし、女子棟で眠るから、二人は男子棟に行きなさい」
「姉ちゃん!?」
「知らない男がうろつくかもしれないところじゃ眠れないのよ。……久し振りに安心して寝たいの。わかって」
寝る時が一番無防備な状態になります。いつやってくるのか、自分の身に何が起こるのか、緊張しながらではゆっくりと休むこともできず、疲れが蓄積していく状態は、私にも覚えがあります。
嫌な記憶が湧き上がってくるのを感じて、私はぐっと強く腕をつかんで、こめかみに力を入れました。こうしていつも記憶を沈めてきたのです。
「わたしも……ノーラと寝るよ、お兄ちゃん」
「大丈夫か?」
「……うん、ここはそんなに怖くない」
ノーラとマルテが女子棟で寝ると宣言したことで、話には決着が付きました。
安堵したように胸を撫で下ろすローゼマイン様は無礼極まりない孤児の態度を謝罪の一つもなく、流してしまうようです。そういう性分だとわかっていますが、少々理不尽な怒りが湧いてきます。
「では、他の施設の説明を……」
「まず、謝罪を」
「え?」
「ローゼマイン様は神殿長です。神殿長に無礼な態度を取った謝罪を要求します」
私が目を細めてトールを見下ろすと、姉であるノーラが顔色を変えて、ぐっとトールの頭を押して無理やり下げさせました。
「すみません。ほら、トールも謝って!」
「……すみません」
ローゼマイン様は幼い容姿をしていらっしゃるので、侮られがちになります。そして、侮って怒らせると、魔力を暴走させるのです。そうならないためにも、周囲が注意しなければなりません。ローゼマイン様に威厳を持たせるのは、周囲のために必要なのです。