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【Androp】OK MUSIC WEBインタビュー 失敗してもいい、転んだからできる何かがあるはず 約2年振りとなるシングル「Prism」。1年間のインディーズ活動を経て、再びメジャーレーベルより新たなスタートを切る第一歩には、暗闇を吐き出したからこその光があふれている。その源はどんな未来にも立ち向かわんとする4人の強さだ。 2017.05.05 取材:清水素子 / Vol.152 Interview / ──前作のアルバム『blue』は相当に闇の深い作品でしたが、一転、今回は光あふれるさわやかなナンバーですね。 内澤 光が強いと影も濃くなるのと同じで、より色濃い影を描いたからこそ、その分、強い光を音にできたということでしょうね。この「Prism」から新たなレーベルにお世話になることになり、新たなスタッフを交えての制作の中で、今までの凝り固まった流れを壊して新しい風を入れてくれていることを実感できたんです。例えばアートワークに女性の目線も入れてみようと、ジャケットデザインやアーティスト写真の撮影に女性のクリエイターを起用してみたり。僕らだけでは持てなかった発想をひとつひとつ提案してくれたんですよね。 ──あぁ。確かに今までになかった開放的な印象はあります。 佐藤 そんな新たなスタートに相応しい強い想いを感じたのが、内澤くんが持ってきた「Prism」だったんですよ。その芯になったのがメロディーだったので、そこは残しつつ肉付けしていったかたちです。例えばギターだったら、ど頭の音を聴いただけでandropの「Prism」という曲であることが分かるくらいのインパクトを与えようと、バンジョーとかシタールとか普段バンドでは使わない楽器も試してみて。結果、マンドリンとアコースティックギターをこっそり下に入れました。それもこのチームだからこそ出てきたアイデアですね。 伊藤 テンポはそんなに速くない曲でどうスピード感を出すか?というのも、ドラマー的には考えました。加えて『blue』から内澤くん以外のメンバーも曲や詞を作るようになったことで、よりお互いのプレイやアレンジを尊重するようになったんです。自分だけじゃなく、バンドとしてのトータルを見据えた上でのアンサンブルを考えるようになった。まぁ、だからと言って周りを気にしすぎると個がなくなってしまうので、特にベースにはあれこれ要望を伝えましたけど。 前田 今まではドラムに合わせることが僕の中で正解だったんですけどね。伊藤くんのプロデュースにより、自分というよりは周りがカッコ良いと思うものを受け入れて、すんなりと表現できたのは新しい体験でした。そうやって自分が考えてもいなかった何かを与えてもらえるのが、バンドならではの喜びを感じる部分でもあるんです。 ──自分の意見を出しつつ他人の意見も聞くという相互のやり取りが上手くいっているというのは、今のandropのメンバー間、チーム間の風通しが非常に良いことの証ですね。歌詞も1枚通して“手をつなぐ”とか“手を伸ばす”という意味合いのワードが多くて、そのへんは内澤さんのリアルな心境なのかなと。 内澤 特に意識はしてないですけど、やっぱり自分が実際に感じたことでないと強く歌えないので、恐らく今の僕は何かとのつながりを求めているんでしょうね。自分が今、音楽をできているのも培ってきた経験や周りの助けがあったからこそですし、この4人で7年以上活動してきて、もちろん楽しいことばかりだけではなかった。どうしても自分たちの目の届かないところが出てきたり。でも、何事も自分で責任を持てないと音楽につながっていかないんじゃないか?ということで、この1年はインディーズで活動してきたんですよ。そういった葛藤や経験を経たからこそできる音楽があるはずだし、僕らは日々、何かに影響を受けていて、それが全て音楽になっている。その構図が光の反射に似ていると思ったんですね。それで曲にも“Prism”というタイトルを付けたんです。 ──なるほど。そもそもこれは応援ソングなのか、もしくは自分に言い聞かせている曲なのか、どちらでしょう? 内澤 両方ですね。基本的に僕は喋ることがすごく不得意なんですけど、歌だったら自分の気持ちを乗せることができるので、ライヴの時は来てくれた人に“今日来て良かったな”という瞬間があればいいなと願いながら歌っていますし、それは今回の収録曲全て同じです。人の心に届けたい。 伊藤 カップリングの「Ryusei」は、ここ1年ずっとライヴで育ててきた曲で、今だったら良いかたちにできるんじゃないかと収録を決めたんです。体に曲が入ってる分、すごく自由にやれて、レコーディングの瞬間にみんなの考えたことを入れられましたね。 内澤 ライヴのたびに歌詞も変えてきたので、今仕上がった歌詞を見ても何を歌っているのか正直、自分でも理解できない部分もあるんです。でも、それはライヴで歌うと思い出したり、伝わったりするものなんじゃないかなと。もう1曲の「BGM」は映画『君と100回目の恋』の挿入歌として作った曲をバンドバージョンとして消化し直したもので、テンポ感もリズムも映画で流れているものとは全然違うんです。 佐藤 ピアノやホーンセクションまで入っている映画バージョンに比べると、だいぶ音数も少なくて。シンプルだけどその分、一音一音が強くて、熱くなる曲になっていますね。 前田 そう。自分たち4人だけで出す音に特化してる。 ──5月15日から始まるツアーには、100億分の1メートルという非常に短い長さの単位である“angstrom”の名が付けられていて。これはツアーの恒例ということですが。 内澤 それだけandropの進む道のりは微々たるものだということですね。でも、先が見えない真っ暗闇だからこそワクワクするし、可能性も感じるし、もしかしたらすぐ傍に何かすごいものがあるかもしれない!って思う人間の集まりなんです、僕らは。もちろん失敗する時もありますけど、転んだからこそできる何かがあるはずですから。 佐藤 そんな僕らの今を表した曲が「Prism」なので、ツアーでは重要なキーポイントになるでしょうね。ダウンロード全盛の時代ですけど、僕らはCDという形態が好きな世代なので、手に取ってワクワクと開ける喜びも含めた“音楽”を楽しんでもらえたら嬉しいです。
【Androp】エンタメステーション インタビュー andropが目指す「1人1人がアーティストとして存在する集合体」というバンド像andropからニューシングル「Prism」が届けられた。昨年春に自主レーベル「image world」を立ち上げ、アルバム「blue」を発表。様々な経験を経て制作された「Prism」からは、葛藤や悩みを乗り越え、新しい場所に向かって進み始めた4人の想いがしっかりと宿っている。 取材・文 / 森朋之 撮影 / 市川タカヒロ 下北沢GARAGEで行われたワンマンライブの意義 まずは3月25日に下北沢GARAGEで行われたワンマンライブについて聞かせてください。レーベル「image world」の設立1周年を記念したライブだったわけですが、1stアルバム「anew」(2009年)、2ndアルバム「note」(2010年)の楽曲など、初期の楽曲をたくさん聴けたのが印象でした。 内澤崇仁(V&G) GARAGEは自分たちの原点のライブハウスなので、当時演奏していた曲、その頃に作っていた曲をやりたかったんです。バンドを組んだばかりの頃って、下北沢に週7で通ってたんですよ(笑)。朝から晩までスタジオで練習に明け暮れていたんですけど、その時期のことも思い出しましたね。 いろいろな経験を重ね、演奏技術、ライブに対する意識が大きく向上している現在のandropが初期の楽曲を改めて表現する、という意味合いもあったのでは? 佐藤拓也(G) そうですね。 内澤 前回のライブを上回ることが目標ですからね、常に。 伊藤彬彦(Dr) ライブのやり方も変化してますからね。テクニカルな話をすると、イヤモニを導入して、その後、そこから離れてみたり。同期の音を使うにしても「とりあえずクリックに合わせて演奏しよう」というところから始まって、「それだけじゃダメだ」ということに気付いて、さらにいろんなことを試して。そうやってアップデートしてきた自分たちがGAREGEでやるということに意味があったんじゃないかなって。 前田恭介(Ba) 全員が着実に上手くなっているし、同じ曲を同じアレンジでやっても、伝わるものは絶対に違うと思いますけどね。この7年間、何もしていなかったわけではないので。「Prism」の制作過程 ではニューシングル「Prism」について。大事なタイミングのシングルだと思いますが、制作はどんなふうに進めていったんですか? 内澤 まず、最初からこの曲だけを制作していたわけではないんですよ。今回、ユニバーサルミュージックのZEN MUSICと新たにタッグを組んで、今後、どうしていくかについてもじっくり話をして。そこから全員で曲を出し合って、いろいろと試してくなかで「Prism」に辿り着いたので。 佐藤 前作「blue」を出して、ツアーを回って。制作に入ったのは今年の最初ですね。内澤くんが言ったように、まずは各メンバーそれぞれがデモを作って、そこから絞っていって。 伊藤 メンバー同士でデモをやりとして、それを共有しながら進めていきました。選曲やアレンジのときは顔を合わせてやるようにしてましたね。メールだったら曖昧になっちゃうこともあるだろうけど、実際に会って話をすれば、細かいところまでわかるので。僕自身はその曲を作ることが初めてだったから、メンバーに聴かせるのはかなり恥ずかしかったですけどね。できたら自分がいないところで聴いてほしいくらいで(笑)。 佐藤 そうだよね(笑)。でも、曲を聴いたときのメンバーの反応を見るのも大事なんですよ。それによって自分の楽器のアプローチも決まってくるので。 前田 ZEN MUSICのスタッフと一緒に、いろんな意見を言いながら作れたのも良かったですね。何となく自分たちのなかにあるandropのイメージとは違う意見もあったし、それがすごく新鮮で。自分で曲を作ることで音楽と向かい合う時間も濃くなったし、いろんなことを学べた日々でしたね。「Prism」は内澤さんの作詞・作曲ですが、構成やアレンジも話しながら決めていったんですか? 内澤 そうですね。最初は合唱するパートもあったんですけど、「もっと歌に焦点を当てたほうがいい」ということになって、そのパートを削除したり。「blue」以降、自分のなかで「歌を届けたい」という気持ちが強くなってるんですけど、メンバーの意識もどんどんそっちに向いているんですよね。演奏していても、自然と歌に寄り添うような感じになるので。 佐藤 そうだね。 内澤 ミックス、マスタリングの方向性もハッキリしてましたね。今回は初めて海外のエンジニアの方(アデル、マーク・ロンソン、サム・スミスなど、数多くのアーティストの作品を手がけるトム・コイン)にマスタリングしてもらったんですけど、いくつかパターンを作ってもらったなかで、歌をしっかり聴かせているものを選んで。 佐藤 そこは全員が一致してましたね。選曲の段階から、メロディが強いもの、パッと聴いた瞬間に印象に残るものをチョイスしていたので、アレンジに関しても「まずメロディありき」という芯があって。 前田 ベースラインに関しては、メンバーからのアドバイスも取り入れました。全員、総意のベースラインという感じなんですが、最近、そういうやり取りも増えてるんですよ。みんなの意見を受け入れる気持ちになれているというか。 なるほど。歌詞に関しては、どんなテーマがあったんですか? 内澤 自分たちのこれまでのこと、これからのことを両方歌いたいと思ってました。あとは、誰が聴いても「これは自分のことだ」と思える、強く心が動くような曲にしたいなと。その3つを意識しながら書いてましたね。 「僕らはもう一度生き返る/魔法は解けてしまった」というフレーズもすごいですよね。バンドを始めたときの衝動ではなく、しっかりとした確信のもので活動していきたいという意志を感じて。 内澤 なるほど。確かに若いときって、周りがぜんぜん見えてないし、将来のことがイメージできないからこそ、強く言えるところもあったかもしれないですね。環境も変化してますからね。一度インディーズに戻って、今回、改めてメジャーのレーベルと組んでスタートして。もう新人ではないし、いろいろな経験を積んできたからこそ出来ることもあるんじゃないかなって。上手くいかなかったこと、悔しい思いをしたからこそ生み出せる曲もあると思うんですよ。それこそが、自分たちにしか出来ないことじゃないかなと。音楽に付随することを把握し、責任を持つことの大切さ そういう思いは「Prism」にも強く込められてますよね。 内澤 そうですね。それってたぶん、どんな仕事、どんな人生でも同じなんですよ。生きていれば、ダメな瞬間もあるし、自分の弱い部分に気付くこともある。でも、そういう経験があったからこそ出来ることもたくさんあると思うので。「Prism」が何かを考えるきっかけになったら嬉しいですね。 佐藤 実際、やれることも増えてますからね。「image world」を立ち上げたこともそうだし。そのときに内澤くんが言ったことも印象に残ってますね。「失敗して何もなくなるかもしれないけど、それでもいい。僕はワクワクするほうを選びたい」って。そういうエネルギーもバンドの活動につながっていると思うんですよ。 伊藤 メンバーそれぞれ、音楽家としての地力がついてきてるのも大きいと思います。これは最近よく思うことなんですけど、各々がやりたいことと、バンドとしてやろうとしていることがそんなに離れていないんですよね。違う人間だから、考えていることややりたいことはちょっとずつ違うだろうけど、そこで得たものをバンドに還元できているし、逆もまた然りで。それがこのバンドのいいところだと思いますね。 前田 視野も広がってますからね。音楽だけに凝り固まっているわけではないし、時が経つにつれて、やれることも広がっていて。自分ひとりでやれることなんて、限られてるじゃないですか。4人が集まって、マジックが生まれて、それがバンドの推進力になるというか。そうやって進んでいきたいですね、これからも。 内澤 意識は変わってきましたね。以前は「とにかくいい曲を作る」「目の前のライブを全力でやる」ということがすべてだったんです。いい曲を作って、いいライブをやれば、全部が上手くいくはずだっていう。いまはもっと細かいこともやっているし、音楽に付随することのすべてを把握して、責任を持たない限り、いい活動はできないと思ってるんですよね。そうやって誠実に音楽をやるために「mage world」を立ち上げたので。 佐藤 そうだね。 内澤 そういう経験もすべて、奏でる音、発する声に反映されるし、説得力につながると思っていて。今回の曲にもいろんな経験が反射されているし、だから「Prism」というタイトルにしたんです。千葉LOOKからスタートするライブハウスツアー 5月15日から全国ワンマンツアー「one-man live tour 2017 “angstrom 0.8 pm”」が開催されます。全国21ヵ所のライブハウスツアーですが、どんなツアーになりそうですか? 佐藤 とにかく自分たちから会いに行こうと思ったんですよね。久しぶりに行く土地もあるし、京都の磔磔とか、自分たちが憧れてたライブハウスにも行けて。「千葉LOOKからツアーを始める」ということもやってみたかったんですよ。それもさっき言った”ワクワク”するような選択“のひとつだと思います。 千葉LOOKからスタートするライブハウスツアーって、ロックバンドらしいですよね。 内澤 そうですね。2年前のライブハウスツアーはスタッフの数もけっこう多かったんですけど、今回はそこも削って、できるだけ自力でやろうと思っていて。当初は運転も自分たちでやろうと思ったんですけど、それは止められました(笑)。 佐藤 かなりハードなツアーになると思うし、より人間が見えるライブになるんじゃないかって。 内澤 すべて音に出るからね。さらに大きくなった自分たちを見て欲しいです。 期待してます! 新曲の制作も続いてるんですか? 内澤 はい。メンバーが作ってくるデモのクオリティも上がっているし、楽曲にアプローチする精度も高くなっていて。音楽的な会話も増えているし、すごくいい感じだと思います。“ひとりひとりがアーティストとして存在していて、その集団がandrop”という感覚になってきたというか。お互いに刺激し合えて、誰が欠けても成立しない。それが目指しているバンド像なんですよね。
【Androp】EMTG MUSIC インタビュー 昨年、自主レーベルimage worldを立ち上げ、純粋な表現と理想的な伝達方法をじっくり追求していたandrop。彼らがユニバーサルミュージックZEN MUSICとタッグを組み、新しい環境から世に送り出すのが今作『Prism』だ。タイトル曲「Prism」は雄大に広がる音像、瑞々しいメロディが心地よい。ライブで既に披露されている「Ryusei」、映画『君と100回目の恋』の挿入歌を新しいアレンジで再構築した「BGM」も収録されているこのシングルは、どのようにして生まれたのか? 4人に語ってもらった。 EMTG:新しい環境からのリリースですね。 内澤崇仁(Vo・Gt):はい。前作の『blue』と、『best blueprint』というツアーは、去年自分たちで立ち上げたimage worldという自主レーベルの門出であり、意思表明だったんです。それを経て、「自分たちの音楽を1人でも多くの人に届けていく」ということについて改めて考えていた時に今のレコード会社のスタッフと出会って、「自分たちの音楽や想いを一緒に届けられる人たちだな」と思ったんです。 EMTG:みなさんの抱いている理想を共有できるチームということですね。 内澤:そうです。僕たちは良い曲を作って良いライブをするだけが音楽活動ではないと思っているんです。付随する全てのことに責任を持って把握するのも音楽に繋がるのではないかと。新しい体制で、それをさらにやっていこうと思っています。EMTG:2016年は、様々な挑戦があった1年でしたよね。『blue』も、それまでのandropの作品とは異なる雰囲気がありましたし。内澤:あのアルバムは、「闇を描くことによって、その逆にある光を音楽として強く表現できるのでは?」という想いがあったんです。おっしゃる通り、今までの作品とは違う雰囲気があったと思います。 EMTG:メンバー全員が作曲や作詞に取り組んだアルバムでもありましたよね。僕、去年のツアーで前田さんが作曲した「Lost」を聴いて、すごく感銘を受けたんですよ。 前田恭介(Ba):ありがとうございます。書いた曲が自分の手を離れて世に出て、いろんな人に聴いてもらえるというのは、とても良い経験になりました。EMTG:「Lost」の作詞は、伊藤さんでしたね。伊藤彬彦(Dr):はい。いろんな人に相談しながら書いていったので、「自分が作った」という感覚はあまりなかったんですけど。最終的には内澤くんが歌うものですし、「バンドとして打ち出したもの」という感じの方が強かったです。でも、歌詞を書いたことで、曲に対する見方とかが広がったと思います。 EMTG:佐藤さんは、前作の「Kienai」の作曲をしましたけど、『blue』や昨年の活動を振り返って、どんなことを感じますか? 佐藤拓也(Gt・Key):内澤くん以外のメンバーも作詞作曲をして、ライブでも演奏したことによって、それぞれのスキルが上がって、自信もついた1年でしたね。それが今回の新曲にも表れていると思います。 内澤:「Prism」では自分たちのこと、今までの自分たちのこと、バンドのこれからのこと、希望を描きたいと思っていました。そして、聴いてくれる人がそれぞれのものに置き換えた時に心が動くものにもしたかったんです。 伊藤:内澤くんの言う通り、聴いた人の曲として捉えられる自由度もすごくあると思います。メロディも気持ちいいんですよね。 佐藤:いろんなデモがあった中でこれが選ばれたんですけど、強いメロディ、強い曲であるというのを僕も感じました。 前田:メンバー全員が、このメロディを活かすことに重点を置いていた曲です。4人それぞれのものを採り入れて形にしていく化学反応がバンドの良さだなと、今回の制作で改めて思いました。 内澤:僕たちはミュージシャンですけど、それ以前に、本当に音楽が好きな4人組なんです。音楽に対して貪欲だからこそ、自分たちの納得できるサウンドを追求できているんですよね。この曲もそういうものになっていると思います。 EMTG:作った曲をメンバーと一緒に形にしていく作業は、刺激的なんでしょうね。 内澤:はい。メンバーは仲間であると同時にお互いに高め合える間柄でもあるんです。 EMTG:この4人が集まっている時の雰囲気って、不思議な良さがありますよ。こうして取材のために並んでいる姿も、何か独特のエネルギーを感じますし。 内澤:それはないと思います!(笑)。伊藤:およそ考えられないワードを頂きました(笑)。 前田:僕ら、オーラがなくて有名ですから(笑)。 佐藤:驚きました(笑)。 EMTG:……こんなに全力で否定されるとは(笑)。でも、ステージに立っている時なんて、超かっこいいですよ。 内澤:他に何もない4人なので、「ステージに立って音楽を表現している時くらいは……」とは思っています(笑)。 EMTG:(笑)「Prism」のサウンドに関しては、牧歌的な柔らかい空気感が漂っているのも独特ですね。ちょっと極端な言い方をすると「アイリッシュフォーク、カントリー的」というようなニュアンスです。 佐藤:アコギの音色が醸し出しているものもあるんでしょうね。 伊藤:あと、サウンドのノリによる部分も大きいのかもしれないです。『blue』を作りながら、縦ノリだけじゃなくて横ノリも欲しいという話をしていたんです。僕らのルーツにはそういうノリの音楽もありますし、いろんな楽しみ方をお客さんにしてもらいたかったからなんですけど、その経験が「Prism」にも入っているんじゃないでしょうか。 内澤:こういうところにも、音楽好きの4人であるところが出ていると思います。1つのジャンルにこだわらずに、様々な可能性を信じていきたいんです。音楽って「1つだけじゃない」っていうところが面白いですよ。 EMTG:andropをシンプルに言い表すならば、「音楽好きの4人」ってことなんでしょうね。オフの日も音楽のことばかり考えているんじゃないですか? 伊藤:どうでしょう? 佐藤:あなたはそうだと思うよ。 内澤:ドラムのことしか考えてないでしょ。 伊藤:サウナに入っている時とか、音楽のことは考えていない気がするけど。 EMTG:無意識のままドラムスティックを握り締めながらサウナに入ったりは?伊藤:ないです(笑)。サウナの木の材質は気にしているかもしれないですけど。でも、「木材の熱伝導率とドラムスティックの音色は関係あるかもしれないなあ」とか、考えるくらいですよ。 佐藤:それ、十分にドラムのこと考えてるよ。 伊藤:そうか(笑)。 EMTG:楽器が好きな人って、そういうところがありますよね。家具屋に行って店員さんに「こちらのテーブルはアッシュ材(エレキギターやベースによく用いられる木材の1つ)でございます」とか言われたら、「ピクン!」と反応しちゃうじゃないですか。 前田:そうですね。「パキッとした感じなのかなあ」と(笑)。 EMTG:andropは、そういう人たちの集まりですね。 内澤:はい(笑)。みんな、音楽ばっかりです。EMTG:去年くらいからライブでやっている「Ryusei」も、音を奏でる喜びに満ちていますからね。これはザ・キュアーとか、80年代のギターロック的なテイストを感じました。佐藤:ライブでやりながら育てていった曲です。80年代っぽいコーラスのエフェクトがかかったギターの部分は、もともとは違う音色だったんですけど、ライブのスタッフの提案で試した結果、こういうものになったんです。 EMTG:ドラムのかっちりしたスクエアなニュアンスも80年代っぽいです。 伊藤:イメージしたのはポリスのスチュアート・コープランドです。EMTG:ベースは、シンプルなアプローチですね。 前田:昔の僕は自己主張が強いところがあったんですけど、最近は歌を聴かせることや、全体の中でのベースの立ち位置をより考えるようになっているんです。この曲のベースはアタックのあまり強くない音色ですけど、みんなの80年代の雰囲気に薄っすらと乗った結果、こういうものになりました。 佐藤:みんなで「いいね、それ」ってワイワイやる最近の雰囲気も出ている曲ですね。今回、プリプロの段階から「誰かから意見が出たら、基本的に否定はしないでやってみる」という進め方だったんです。みんなが曲を書くようになったことで、それぞれから意見が出やすくなっているというのもあるんだと思います。 EMTG:そして3曲目の「BGM」は、映画『君と100回目の恋』の挿入歌ですね。 内澤:はい。もともとは挿入歌として映画のシーンを引き立てるために作った曲で、2月に配信もしたんですけど、今回のシングルのために新しいアレンジにしました。この4人のバンドらしいサウンドにしたかったんです。佐藤:ダビングをあまりしていない最小限の音ですけど、1つ1つのフレーズが力を持っていると思います。 伊藤:さっき決めたんですけど、僕、自分の葬式の曲を「BGM」にしてほしいんです(笑)。 EMTG:(笑)なぜですか? 伊藤:この曲、すごく好きなんです。映画で流れたバージョンも、パーカッションをいろいろ重ねたのが楽しかったです。僕は吹奏楽部だったので、久しぶりにそういう楽器をやれたのも嬉しくて。ラストのサビにティンパニーを入れたのが、まじ胸キュンで。シングルバージョンで叩いたドラムもすごく気に入っています。だから「私が遺したものは、これです」というものとして流そうかと。 EMTG:お葬式じゃなくて、結婚式とか還暦のお祝いとか、おめでたい人生の節目で流せばいいじゃないですか。 佐藤:死ぬ必要はない(笑)。 内澤:おめでたい時でお願いします(笑)。 伊藤:そうか(笑)。まあ、それくらい良い曲になった手応えがあるということです。 前田:「BGM」は僕自身も好きですし、曲を聴いてくれた人から「あの曲、良いね」と言われることが多いんですよ。佐藤くんが提案してくれたベースのフレーズ、最初「すっげえ、だせえ」と思ったんですけど(笑)。でも、やってみたら意外とかっこよかったです。 佐藤:否定せずに弾いてくれました。でも、「だっせえな」とは思っているという(笑)。 前田:弾くけど楯は突くんです(笑)。やってみると、自分にはなかったものが手に入るというのは良いですね、バンドをやる意味だと思います。 EMTG:今作のリリース後の全国ツアーも、バンドとしてのみなさんの魅力がすごく発揮されるんじゃないでしょうか。 内澤:そういうものにしたいです。2年ぶりのライブハウスツアーなんです。各地でしかできないものを高い精度でやりたいです。我々もいろいろな経験を積んできたので、それをお客さんと近い距離で鳴らして共有するツアーにしたいです。 佐藤:新しい曲も作り始めているので、今年は充実したものになりそうですよ。ここから僕らがどういう活動をするのか楽しみにして頂ければと思います。 【取材・文:田中 大】
【Androp】Skream! インタビュー インタビュアー:山口 智男 ある意味、ショッキングとも言えた前作『blue』から7ヶ月ぶりに彼らがリリースするニュー・シングル『Prism』は、闇やタブーと真正面から向き合った前作から一転、再び光を描いたものとなっている。そんな作品が同時に、前作以上にandropというバンドの芯の強さやバンド・サウンドに対する誠実さをアピールするものになったところに新境地が窺える。メンバー全員が揃った今回のインタビューでは、「Prism」はもちろん、カップリングの2曲に関しても、新境地という成果に繋がった曲作りや、アレンジにおける進化について掘り下げてみた。 -表題曲の「Prism」(Track.1)を始め、今回のシングルはバンドの芯の強さとかバンド・サウンドに対する誠実さとか、それを裏づける自信を改めて印象づける3曲が揃いましたね。 内澤:前作の『blue』(2016年リリースの4thアルバム)はインディーズという形でリリースさせてもらったんですけど、そのあと、これからどうしていこうかと考えるなかで、ユニバーサルミュージックのZEN MUSICという、発想が面白い人たちと巡り合えたんです。そういう面白い人たちと組んで、自分たちがかっこいいと思っている音楽を発信したら、また化学変化が起きて、面白いものを今の日本の音楽シーンに投下できるんじゃないかっていろいろ話をしていって。『blue』ではメジャーでは言えないようなことも発信できるところが面白いと考えて、闇やタブーをよりオープンにしながら作ったんです。でも、自分たちはいつもそうなんですけど、毎回新しいことをしていこうという気持ちが強いので、また真逆に行きたくなって(笑)。今回は、闇を描いた前作から真逆の光をものすごく描いたものを作ってみようと思いました。 -新しい環境が曲作りに影響したところもあったわけですか? 内澤:基本的な部分は昔から変わっていないんですけど、今までになく、ざっくばらんにいろいろなことを話しながら音楽を作れました。これまで7年間、活動してきたなかで、ある意味、凝り固まった考え方もしていたと思うんですよ。でも、新しいチームになってから、その凝り固まった部分を俯瞰して突いてくれるようなところがあって。 佐藤:ひとつ例を挙げると、"細かいフレージングやアレンジはさておき、1回、まずメロディの強さを重視してデモを作ってみたらどう? そこから4人でスタジオに入って、曲を形にしていったら?"って。そういうやり方って、実はこれまであまりやってこなかったんですよ。デモを作る段階で、がっちり作り込むことが多かったので。何も言われなかったら、自分たちがいいと思うやり方で作り続けていたと思います。もちろん、全部取り入れるわけではないんですけど、面白いと思えることは積極的に取り組んでいきました。結果、今までできなかったようなことも含め 新たな曲作りができたんです。 内澤:これまでは僕だけが作ってたんですけど、みんなが作ってきたものを、週1ぐらいのペースでスタジオで聴き比べながら1曲ずつ吟味して、"何が足りない?"、"じゃあ、こうしてみよう"っていうふうに曲の基礎を作るやり方は、これまでとかなり違いましたね。 佐藤:昨年末ぐらいから、デモというレベルで言ったら、相当の曲数を作り続けているんですよ。今回の「Prism」も何曲も作ったなかで出てきた1曲なんです。 -その「Prism」と2曲目の「Ryusei」は何かが劇的に変化したということはないんですけど、andropの新しい姿を印象づける曲になりましたね。『blue』のようなショッキングなインパクトとはまた違うんですけど、とても印象に残る曲になっていると思います。 内澤:我々が今までやってきたことの、さらなる更新というか、いつも前進しているつもりではあるんですけど、今回は前進プラス、階段を上るような、前に進むだけではなく、上にも上がるような感覚もあるんですよ。僕は歌詞を書きながら、そういう想いが強かった。これまで以上に歌を届けようと思いました。 伊藤:そもそもデモを作る段階でメロディを一番重視しているから、活かすべきはメロディだったし、楽器で感情表現をするというよりは、デモを聴いたとき、"いいメロディだ"と思った気持ちがストレートに聴き手に伝わるようにと意識したので、特に奇をてらった演奏もしていないですね。 -でも、伊藤さんのドラムは曲が持っている"前へ前へと進んでいこう"という気持ちを、すごく表現しているように感じましたけど。 内澤:まさに。本当に歌に寄り添うドラマーだと思います。 伊藤:でも、僕は正直、意識していないからわからないんですよね(笑)。年々、レコーディングにせよ、ライヴにせよ、クリックやシーケンスで流れる決まったリズムよりも、他の3人の演奏を感じながら、それに対して、何ができるかを考えるようになってきましたけど、一方では、リズムがブレないように自分の演奏に周りを巻き込んでいく感覚も必要だと思っているんです。結局、どちらも大事なことで、自分が何をやるかっていうのは、その時々で変わったり変わらなかったりするところもあるんですよね。 -音数を削ぎ落としたアレンジになっているにもかかわらず、線が細いように聞こえないのは、やっぱりアレンジで工夫しているからじゃないか、と。 佐藤:ギターに関しては、イントロにめちゃめちゃこだわりました。ド頭がギターなので、ここは絶対、イントロの1音を聴いただけで、「Prism」だっていうふうに思わせたかったんですよ。それでエレキ・ギターに、マンドリンとアコギで同じフレーズを弾いたものを重ねているんです。 内澤:隠し味として。 佐藤:他にもバンジョー、エレキ・シタール、ピアノと、いろいろ試したんですよ。 内澤:声も入れましたからね。ケチャみたいな感じで。 伊藤:即却下だったけどね(笑)。 -グルーヴィというか、ダンサブルなリズムを支えるうえで、前田さんのベースの役割は大きかったんじゃないですか? 前田:実は今回、僕はあまりフレーズを作ってなくて。 内澤:いや、結構作ってたよ(笑)。 佐藤:そうやって作ったものに対して、我々が提案したものを―― 前田:全部受け入れるっていう態勢を取ったんです。それがすごく功を奏しました。 内澤:あれは面白かった。 佐藤:みんな、ふと思いついたアイディアを全部言っていたよね(笑)。"これどう?"、"これはどう?"って。それがすぐに弾けちゃうところがすごい。口で"デュデデュデデュデデみたいなのどう?"って言うと、"え、こういうこと?"って弾いてくれる(笑)。 前田:以前だったら、自分でフレーズを考えたいと思ったかもしれないけど、自分でも曲を作るようになってから、自分にない発想を言ってくれる仲間がいるっていいことだな、バンドってそういうもんだなって思えたので、提案してもらったものは全部やって、いいものにできればって考えました。今までやってきた活動の中で、そんなふうに提案してもらったものも弾けるようになってきてたんで、それが新しいことと言ったら新しいかな。 伊藤:音数が少なくても太く聞こえるっていうのは、ベースのフレーズによるところが大きいと思います。今まではベースとドラムがユニゾンしているというか、アタックの位置が似通っているようなアレンジにすることが多かったと思うんですけど、『blue』のときにプロデューサーである岡野ハジメさんの考え方をみんなで試しながら、それぞれがグルーヴを持ったフレーズにすることによって、逆にそれぞれのアタックが引き立つことを実感したんですよ、だから、今回もそれを意識して、ベースのフレーズはその他の楽器のアレンジが決まってから最後に決めました。結果、それぞれの楽器も活かせたし、ベースのフレーズもそれだけで聴いてもらうと、ものすごく面白いと思ってもらえるぐらい聴き応えあるものになっていると思います。 前田:ベースってコードに対して、ルートを押さえなきゃいけないってルールがなんとなくあるんですけど、それをやると、普通のベース・ラインになりがちなんですよ。だから、ベースは最後に録りたかったんです。Paul McCartneyもTHE BEATLES時代、ベースを最後に録り直していたらしいです。そうやって面白いラインを作るっていうやり方を、前からやりたいと思っていたんですけど、今回、プリプロができる環境だったので、それをやらせてもらいました。 内澤:演奏力はみんなすごく上がったよね。ぱっと考えたものが直結して音に出せるようになってきているし、レコーディングも2、3テイク録れば、その中でベストを出せるようにもなってきているし、そういったところで音楽的に音楽を作ることができるようになりましたね。 -終盤、ギターをチョーキングさせて、キメが入るじゃないですか。ああいうキメってこれまでやってきましたっけ? むしろ、ああいうキメを入れるのはかっこ悪いと考えていたんじゃないかって。 伊藤:フレーズ自体のおしゃれさよりも、エモーショナルさを重視するようになってきたっていう変化じゃないですか。 佐藤:違和感なくやってましたね。 -いや、僕も違和感はなかったですよ。内澤さんのヴォーカルも含め、エモいなって思いました。 内澤:昔は、そういうエモさという部分の熱量を隠していたかもしれないです。 佐藤:特にレコーディングではね。でも、そういうエモさをレコーディングでも自然に入れるようになってきたってところはあります。 -クールな印象の「Ryusei」もまた、新境地なんじゃないですか? 内澤:曲そのものは1年ぐらい前からあって。 佐藤:ライヴでもずっとやっていたんですよ。 内澤:曲ができたとき、"この曲はライヴで育てていってみよう"って、みんなで話し合ったんですよ。"ライヴで成長していく曲があってもいいんじゃないか"って。だから歌詞もライヴでやりながら変化していきつつ、それぞれのアプローチもちょっとずつ変わっていって、今回、レコーディングしてみようとなりました。完成形に近づいたと思えたことに加え、各々に"いける"って確信があったんだと思います。 -ギターのアルペジオのリフが聴きどころではないか、と。 佐藤:ライヴのときはもっとナチュラルな音でやっていたんですけど、レコーディングに入る前にもう一度プリプロしてみたとき、あのリフにコーラスをかけたことで、より印象に残るものになったと思います。 -ちょっと歪みも混じっていますよね? 佐藤:そうですね。あそこは結構こだわって、歪ませずにコーラスだけをかけたアルペジオも録ったんですけど、ちょっと違ったんです。もうちょっと毒っ気というか、人間臭さも聴かせたかった。 内澤:うん。あの音色になって、だるまの目が入ったような感覚がすごく強かった(笑)。それまでも完成形に近いと思っていたんだけど、プリプロであの音になった瞬間、みんな"来た!"って思ったんですよ。ライヴではたくさんやってきたけど、あのイントロが重要だった。そんなふうにプリプロで詰めたことによって―― 佐藤:ライヴ曲がちゃんと音源として完成しましたね。 伊藤:この曲はベースもいいんですよ。うねっている感じが俺、すごく気に入ってます。ドラムとかギターとかがパキッとしているときに、どこかでうねっている人がいるとかっこいい。この曲はベースもギターと同じでリフっぽくなっていて、そのフレーズもかっこいい。それも相当好きです。 前田:ありがとうございます(笑)。 -3曲目の「BGM (single ver.)」は映画"君と100回目の恋"に挿入歌として提供したバージョンとは違うんですか? 内澤:映画のバージョンは音数も多いし、構成も違って。 佐藤:ピアノやホーンががっつり入っているんです。 内澤:映画の挿入歌だけで終わらせたらもったいないと思って、それこそライヴを意識しながらアレンジし直したんです。 -音数を削ぎ落としたうえで、歌に寄り添うような演奏からジャム・セッションしながら作っている風景が浮かんできます。 内澤:そうそう。プリプロのとき、何の縛りもなしにイチから構成し直していったんです。 佐藤:オリジナル・バージョンを作り変えるのはやったことがなかったから、アレンジは結構悩みました。1回、これでいいかってところまで作ってから、もう1回やり直したんですよ。各々にこだわり抜いて、残ったフレーズがこれなんです。 内澤:作り直すとなると、どうしてもアレンジに重きを置きがちになって、こねにこねまくったんですけど、結果、自然に歌に寄り添うような構成、アレンジになったので、これはちゃんと自分たちの曲にしたいと思って、歌詞もつけ加えたんです。 みんなで曲を作っているので、お互いに刺激し合える。ずっとクリエイティヴな状態なんです -5月15日の千葉LOOKから全国21ヶ所を回るワンマン・ツアー[one-man live tour 2017"angstrom 0.8 pm"]もスタートしますが、もちろん、そのあとのリリースも視野に入れているんですよね? 佐藤:えぇ。曲はずっと作り続けているんですよ。 内澤:全員で作っているので、1ヶ月ぐらいでアルバム1枚分の曲が溜まるんですよ。だから、どどっとアルバム2、3枚いってもいいんですけど(笑)、そこで選りすぐったものを今後、発表すると思うので、今までにないクオリティのものになるんじゃないかな。 佐藤:幅も広がると思います。みんなで作っているので、お互いに刺激し合えるんですよね。それが続いているので、ずっとクリエイティヴな状態なんですよ。その流れでツアーに入れるから、いつにも増してツアーが楽しみなんです。
【Androp】andropの意志表示たる新曲「Prism」が輝く理由 「バンドのこれからを歌いたかった」――andropの意志表示たる新曲「Prism」が輝く理由音も佇まいも、表情も、一段と風通しがよくなった印象を受けた。5月10日にニューシングル「Prism」のリリースを控えたandropの4人は、充実感と手応えを滲ませながら、そしてとても楽しそうに、今作の制作過程やその背後にある心境を語ってくれている。実験的でエッジィ、ともすれば内向きな印象さえ受けた前作を経て生まれた「Prism」は、なぜこんなにも瑞々しく輝くのか。バンドとしても個々のプレイヤーとしても着実に歩みを進めているandropの現在地に迫った。 ──前作の『blue』は、より強い光を描くためにその真逆にある闇を敢えて描く、という性格の作品でしたが、今回リリースされる「Prism」は、まさに光そのものですよね。すごく優しくて暖かなイメージがありました。そして、今作からユニバーサルミュージック ZEN MUSICとタッグを組んだわけですけども、節目の第一弾作品としてどういうものを考えていましたか? 内澤崇仁:きっと大事な作品になるだろうなというのは、メンバーみんな感じていて。だからこそ、どういったものにするのかをすごく迷いましたね。最初から「Prism」みたいな曲を狙っていたわけではなく、本当にいろんな可能性を考えながら作っていきました。 ──かなり長い期間考えていたんですか? 内澤:そうですね。『blue』をリリースする前に『best blueprint』というツアーが始まって。そこで『blue』の曲達を演奏してみて、曲の反響を得ながら、各地のスタッフの声も聴きながら、じゃあ次はどういったものにしようかと。そういう話をメンバーとも、チームとしても話し合ってました。 佐藤拓也:前作は内容が内容だったので、賛否両論というか、いつもとは違う意見が出てくることが多くてすごく発見があったんですよ。それに、あの作品を出せたことによって表現の幅がすごく広がった感覚があったから、次をどうするのかはいろいろ考えましたね。そこは、何も出てこないというよりは、いろんなことができるぞという感覚で。 ──「Prism」に限らず、今回収録されている3曲は基本4人の音のみで構成されていますけど、そこはコンセプトにありました? 同期は入れずにやろう、みたいな。 内澤:特に決めたわけではなかったんですけど、4人できちんと再現できるものというのは各々考えていたと思いますね。「CDはCDとして」というものではなく、4人の個がしっかりと伝わるものというか。たとえ音数が少なくても、その音に説得力があれば曲として成立するし、そのほうが響く場合があるというのは、『blue』やツアーを通して感じたこととしてあって。その経験がこのシングルに活きてきたし、自ずとそういうものになっていった感じでしたね。あと、今回は僕のなかで歌をしっかり届けたいという気持ちが今まで以上に強かったんですよ。歌を伝えるためにはどうしたらいいのか考えながらやっていたから、自ずとメンバーも歌に寄り添うような演奏やフレージングを考えてくれていて。 ──でも、なぜまた歌を届けたいと強く思ったんですか? 内澤:なぜなんでしょうね……。「僕ができるのはそこなんだろうな」と、改めて思ったというか。メンバーも、言葉は発さないものの、各々の楽器で納得させられるような音、言葉ぐらい強い音を出せるようになってきているし、僕にできるのは歌を届けることかなって。それに、ここまでいろんな経験をしてきたから、もしそれが今までと同じ言葉だったとしても、重さが違うように伝えられる気がしたというか。そこにチャレンジしてみたかったんですよね。 ──なるほど。ちなみに、シングルを作るにあたってデモは何曲ぐらいあったんですか? 佐藤:一回作って、集めて、また作ってというのを繰り返していたんで、30曲近くはあったと思います。 ──かなりの量ですね。 佐藤:内澤くんだけではなく、メンバーそれぞれがデモを作っていたので。 ──なるほど。どんな曲がありました? 佐藤:いろいろありましたよ。結構激しくてバキバキなものあれば、ゆっくりな曲もあったり、もっと音数の少ない曲もあったり。 内澤:もう、縦ノリから横ノリまでね。本当にいろんな方向性を試して、手探りしていった感じに近かったですね。ジャンルも絞ってなかったし。 伊藤彬彦:デモを選んでいく工程がこれまでと変わったんですよ。今まではメールでデータをやり取りして各自で聴いていたんですけど、今回はスタッフ含めてみんなで集まってデモを聴いて、その都度一曲一曲みんなで話し合いながら進めていったんですよね。 ──選曲の仕方を変えたことは大きかったですか? 伊藤:大きかったですね。たとえば、デモを詰めていくにしても、作曲者がもうちょっと詰めてきたほうがいいなとか、これはみんなでセッションしたほうがよさそうとか、曲によっていろんなパターンがあって。「Prism」に関しては、歌詞のメッセージもありますけど、みんなの音であったり、それぞれの色や思いを乗せることが大事だった気もしますし、各々がどういう思いでそれを弾いたのかわかっている状況だったり、自分自身がそのフレーズを選んだ経緯がわかっていることで、ライブの演奏にすごく反映されると思うんです。あのときはこう思ったからこう弾いたとか、でも今はこう思っているから敢えてこう弾くとか、頭と体がくっつく瞬間が増えるというか。そういう場面がライブで増えていきそうだし、活きてくるんじゃないかなと思います。androp・内澤崇仁 撮影=西槇太一 ──前田さんは「Prism」に対してどうアプローチしていきました? 前田恭介:デモの段階から歌がすごくよかったので、メロディーをしっかり活かすことは考えてましたけど、今回は僕に専属のプロデューサーがつきまして。それがまぁ……彼なんですけど。 ──隣に座っている伊藤さんが務めたと。 前田:もちろん他のメンバーもついてくれたんですけど、特に彼が客観的にいろんな意見をプリプロの段階で提案してくれて。なんというか、若いときだったら、やっぱり自分が考えたものが一番いいという気持ちもあったと思うんですよ。でも、それが歳だからなのか、ここまで活動してきたからなのかはわからないけど、いろんなことを受け入れられるようになってきたんだなって。それによって今回はアプローチがかなり変わったので、そこはすごく新しい経験でしたし、バンドじゃなきゃできないことというか。バンドをやっていてよかったなと思える瞬間を感じることができたので、いい経験でした。 ──専属プロデューサーの伊藤さんとしてはどういう話をしたんです? 伊藤:いや、あの感じで僕がプロデューサーだとしたら、(前田は)相当盾突くタイプのアーティストですよ!?(一同笑) 佐藤:プロデューサーとしては見ていないというか(笑)。 伊藤:でも、おもしろかったです。僕はいわゆるコードの理論とかトーンの話はあまりわからないけど、わからないなりに自分がおもしろいと思うものを言ってみてもいいかな、ぐらいの気持ちで提案していたんですよ。「Prism」はメロディーがいいし、音数も少ないけど、だからこそちょっとしたフックは作っておきたかったし、ただフレーズを考えるというよりは、曲がAメロ、Bメロ、サビと進んでいくなかで、ストーリーがあるものにしたかったというか。でも、それをどうやればいいのかやり方がわからずに、イメージだけで話していたので、きっとみんな的には「何を言っているんだ、お前は」っていうところもあったと思うんですけど(笑)。でも、たくさん演奏していくうえで、やったことがないものをやったほうが楽しいと思うし、そういうところにみんなでチャレンジしていけたらいいなという感覚でしたね。 ──という提案をすると、盾突かれることがあったわけですね(笑)。 伊藤:ははははははは(笑)。 佐藤:とはいえ、そう言いながらもやってくれるんですよ。一度出た案をすぐに否定せずに、とにかく一回やってみるっていう。 内澤:それによって自分以外のパートに対する会話が増えたしね。それに、提案されたものをすぐに具現化する技術もついてきているなと思ったし、今のタイミングだからこそこういうものができたのかなって思いますね。 佐藤:ギターに関しても、メンバーやスタッフからいろんな案をもらったんですよ。今回はイントロのフレーズを一音聴いただけで、andropの「Prism」だとわかる印象的なものにしようという話をしていたんですけど、ギターだけじゃなくて、いろんな楽器を試しに足してみたんです。バンジョーとかシタールとか、あとはピアノとか声も入れてみたりして。最終的にマンドリンとアコギを、うっすら聴こえるか聴こえないかぐらいで入れたんですけど、そうやってみんなで意見を言い合いながら作れたのはよかったし、そういう発言が出てきたのは、各々が曲を作ったり、歌詞を書く経験をするようになったことも大きいのかなと思います。androp・佐藤拓也 撮影=西槇太一 ──歌詞は<走り出した>とか<光り出した>という、今まさにここから始まる状況を描いていたものになっていますが、やはりそういう気持ちを歌いたかったですか。 内澤:そうですね。バンドのこれからを歌いたかったです。2年2ヶ月ぶりのシングルということで、今まで以上に積んできた経験が現れた音だから、すごく大切な一曲になるだろうなと思っていたので、これまでのこととか、現状のこともそうですけど、これからが見えるようなもの。ここからの意思表明みたいなものにつながる歌詞にはしたいなと思っていました。元々メロディーと一緒に歌詞も出てきたから、それは自分としても歌いたいから出てきたんだろうなと思いますね。 ──カップリングのお話もお聞きしたいんですが、「Ryusei」は以前からライブでやられていたそうで。 内澤:もう1年以上やっている曲で、最初に僕がデモを持ってきてスタジオで合わせたんですけど、この曲はすぐにレコーディングせずに、ライブで育てていくことを決めてからやり始めたんですよ。実際にライブでやるごとにフレーズやアプローチの仕方とか、僕で言えば歌詞も変わっていって。それで、今回のタイミングでシングルに入れることを決めたときに、初めてプリプロに入ったんです。そこで改めてイントロの音色を決めたり、ライブではお客さんの温度にあわせて伊藤くんがBPMを変えていたんですけど、CDに入れる場合にはどれが一番いいのか、ちょっとずつ上げたり下げたりして、いろんなパターンを試しました。 伊藤:最終的にこの形になりましたけど、最初は横ノリを目指していたから(BPMは)もっとゆっくりで、リズムのアプローチも今とはまた違った状態だったんです。それをいざライブでやってみたら、お客さんが縦にのってたんですよね。それもあって、すごくノリづらそうにしていて。 佐藤:そこから速くなっていったよね。 伊藤:やっぱりお客さんが気持ちよく聴けるものにしたほうがいいんじゃないかっていうのは、image worldのスタッフからの意見もあったし、僕も見ていてそう思ったんですよ。そこはライブで実際にやってみないと気づかなかったところだったし、そういう意味でもライブで育てた意味があった曲だなと思います。結果的にこのテンポになったことで、このシングルをまとめてくれているとも思うから、そこもよかったですね。 ──プリプロのお話に出たイントロのギターについてですが、音色がかなり渋めというか、80年代を彷彿とさせる感じがあって。 佐藤:そこを狙ってました。最初はああいう音色ではなかったんですけど、あれはライブスタッフに提案されたんですよ。普段だったらライブの前にレコーディングを済ませているから、ライブスタッフはもう完成している音源を聴いてライブに入るわけですけど、今回はレコーディングする前にライブでやっていたから、「この曲は絶対に変えたほうがいいよ」って言われて。 内澤:フレージング自体は変わってないんだけどね。 ──個人的に、andropがあの音を出すイメージはなかったです。 内澤:僕もなかったです(笑)。でも、試しにやってみたら、これはきたね!って。 佐藤:最後のピースがはまった感じというか。 前田:今までは曲を作ってからすぐに録らなきゃいけないことが多かったんですよ。でもそうではなく、一年間やってきたことで得たお客さんの反応とかライブスタッフの意見とか、そういう時間がそのまま曲に入っているというのがすごく素敵だなと思いますね。それは、積み重ねてきたものが音に乗るということであり、自分達がやりたいと思っているもののひとつの形だなとも思ったので、今後もこういう挑戦はしていきたいです。androp・前田恭介 撮影=西槇太一 ──もう1曲の「BGM」は、映画『君と100回目の恋』の挿入歌として提供されていた曲で。原曲にはいろんな音が入っていましたけど、今回のバージョンは音数をかなり絞ったり、ハーフテンポしたり、いろんなものを抜いた形にリアレンジにされていて。 内澤:「BGM」は、バンドのことはひとまず置いておいて、映画とマッチするように作ったんですよ。でも、それで終わらせるのはもったいないなと思ったし、バンドとして消化しきれていない部分もあったので、それこそライブでもバンドでしっかりと表現できるもの、伝わるものにしたいなと思ってアレンジし直しました。音数に関しては、少なくしようとは思っていなかったけど、結果少なくなってましたね。 佐藤:音数が少ないからこそ強いフレーズが残ったし、その集合体みたいな曲になったかなと思います。そこにたどり着くまでには結構時間がかかりましたけど。 内澤:一瞬テクい方向に行ったんですけど、やっぱり歌に寄り添ったアレンジにしようって、何転かしてこの形になったので。 前田:「BGM」に関しては、ギターの人(佐藤)が専属プロデューサーだったんですよ。フレーズを作ってくれて、最初はめちゃくちゃダセえなって思ったんですけど。 佐藤:はははははははははは! 伊藤:盾突くタイプのアーティスト(笑)。 前田:でも、それをやってみたらすごくハマりがよくて、すぐに使わせていただきました。 内澤:そうそう。「ダセえな」って言いながらも、とりあえずはやるっていう(笑)。 佐藤:それぐらい意見を出しあって、いい雰囲気で制作が進んでいったし、そういうものが3曲共に入っているのはいいですよね、すごく。androp・伊藤彬彦 撮影=西槇太一 伊藤:アレンジするにあたって、内澤くんが改めてデモを作るというわけではなかったので、今の自分達が持っているものを反映させる場面が多かったんですよ。なので、すごく能動的にフレーズを変えることができたし、このアレンジは僕的にかなりの満足度があって。だから、なんだろうな……たとえばandropが解散したとして── ──すごいたとえが来ましたね(笑)。 伊藤:たとえばの話ですからね? そのときに、これまでやってきた曲の中で、自分としていいドラムが叩けたと思う曲を選ぶならコレ!っていうぐらいのものができましたね。 佐藤:それ、わざわざバンド解散させなくても、普通に言えば大丈夫だから(一同笑)。 伊藤:だいぶ飛躍したか。 ──「自分の葬式で流すなら」とかいう言い回しはよくありますけど。 伊藤:それ! それにしましょう! 佐藤:覚えとくわ。「あいつがそうやって言ってた」って俺が伝えとく。 伊藤:是非、僕の葬式のBGMはこの曲でお願いします。 内澤:だいぶ壮大な話になった(笑)。 ──はははは(笑)。そして、2年ぶりのライブハウスツアー『angstrom 0.8 pm』が決まっています。今回は全国21公演とかなり多めですね。 内澤:2年前にやったライブハウスツアーは、僕らにとって初のライブハウスツアーだったんですけど、やっぱり距離の近いところでお客さんと音楽を共有できる醍醐味があったし、その場所でしか鳴らせないようなセットリストやアレンジにトライしていたんですよ。それから2年経って、我々もいろんなことを経験して、いろんな表現の仕方を学んできたので、前回よりも精度の高いもの、より距離感の近い音の鳴らし方、楽しみ方ができると思っていますし、初めてandropを観にきた人も楽しめるライブにしたくて、今、絶賛考えてますね。その場所でやる意味みたいなものをしっかり表現できるライブにしようと思って、みんなで話し合いながら計画してます。 ──またいろんな挑戦を見ることができそうですね。 内澤:ライブハウスなのでフィジカル的にすごく強いもの、野太い音を鳴らしたいと思いますね。 佐藤:スタッフの人数もあえて少なくして回ろうと思っているんですよ。最近いろんなところで「音楽は人だ」って言ってますけど、まさにそういう人となりが見えてくるようなステージになると思うし、よりそこにスポットがあたるツアーになると思いますね。取材・文=山口哲生 撮影=西槇太一
【Androp】『EMMARY』インタビュー掲載 “音楽ととにかく誠実に向き合う”超大人気バンド【androp】の皆さんにインタビュー!!《サインのプレゼントも♪》 みなさんこんにちは‼ EMMARY恒例のインタビュー企画(*Ü*) 今回はCMやドラマの主題歌で聴いたことがある人も多いはず‼ 5/10に新曲『Prism』を発売される “androp”の皆さんにインタビューしてきました(`-ω-´)✧ まずは”androp”のことを簡単にご紹介‼ 2009年にメジャーデビューされ、今年デビュー8年目を迎える4人組バンド‼ちなみに、内澤さんは数多くのアーティストに楽曲提供もされているんですよ♪ そして、andropのPVはとっても独創的で、アジア最大の国際広告賞でも受賞されたりと海外でも注目されているんです! 音楽の才能はもちろんの事、動画を通しての表現にも才能があるみなさん…。 新曲のことや5/15より始まるワンマンツアーのこと、プライベートのことまで盛りだくさん語っていただきました(//∇//)【お仕事や新曲『Prism』について】 ――デビュー8年目となりますが、今までを振り返ってみていかがですか?またこれから挑戦してみたいことはありますか? 佐藤さん 『8年やってきましたが、楽しいことも辛いこともやってきていろいろ経験して、今このシングルに辿り着いたという感覚です。 まだまだゴール地点ではないし、もっともっと大きくしていきたいなと思いつつも、今まで経験してきたことをもっともっといい音楽を作れるように繋げていきたいと思っています‼』 ――音楽をやっていて良かったことはどんなことですか? 内澤さん 『神様みたいな憧れのアーティストにフェスなどで直接会えたり、同じステージに立てていることですね。 とっても嬉しいのはもちろん、不思議な感じです。』 ――逆に音楽をやっていて辛かったことはありますか? 内澤さん 『元々は音楽好きでやっていることなので今仕事としてやっていて自分が至らないところがあったりしたときに悲しくなります…。 好きだからこそ理想に近づけなかった時はつらいですね。』 好きなことだからこそ自分の中にある理想から遠いと気づいてしまったとき、悲しくなる気持ちすごい分かります…。 共感する人も多いのでは? ――楽器の上達のコツはありますか? 前田さん 『やっぱり練習あるのみじゃないですか?(笑)』 佐藤さん 『楽しんでやることが一番で、楽しくないと続かないし楽しければ練習しようと思わなくても勝手に練習すると思う。 最初から苦しい苦しいと思わず、自分が楽しんでやり続ければ結果的に上達に繋がっていると思います‼』 何事も楽しむことが大切なんですね‼ きっと部活や習い事をしている子も多いはず… なかなか伸び悩む時は、まずは楽しむことを考えましょう(*´罒`*) ――内澤さんは映画『君と100回目の恋』や柴咲コウさんなど、楽曲提供も多いですが、andropの曲を作るときと違うところはありますか? 内澤さん 『誰が歌うのか、誰が演奏するのかなど”人”を思い浮かべながら曲を作るので、andropだとこのメンバーのことを、提供曲なら提供するアーティストの方をずっと思い浮かべて作ります。 あとは、今後ずっと歌っていけるような曲を作っています。 映画なら映像が曲とマッチして相乗効果でより素晴らしくなるようにとか、観てる人が感動するように、と意識していますね。 違いといえば、思い浮かべる人が違うだけで作り方は変わらないです。』 “人”を思って作っているから多くの人に愛される曲が出来るんですね✧ ――新曲『Prism』はどんな思いが込められていますか?また、どんな人に聴いて欲しいですか? 内澤さん 『CDデビューして8年でいろんな経験をして、自分が嫌になる瞬間や誰かのせいにしたくなる時がたくさんあって…。 自分の弱い部分や情けない部分を無かったことにしないで、そんな自分だからこそ歌えて演奏出来る曲を作りたいと思って出来た曲です。 なので、辛い想いをして「逃げたいな…」と思ったり、ふさぎ込んでしまっている人に聴いてほしいです。 逃げたりするのは簡単だけど、そこから踏み出したときの新たなスタートという瞬間も大事だなと思うので。 そういった人に届けばいいなって。』 ――5月から始まるツアーへの意気込みを教えて下さい‼佐藤さん 『2年ぶりに細かく全国をまわるので今まで行けなかったところや、久しぶりに行くところも多いので僕ら自身すごい楽しみです。 ライブハウスのツアーで距離も近いので、必ず熱いライブになると思います! 是非みなさんに来てもらいたいです!』 内澤さん 『年齢関係なしに楽しめるライブだし、1人で来てるお客さんも置き去りにしないでみんなで楽しめるライブにするので、たくさんの人に来てもらいたいですね!』 私もライブに行ったことがあるのですが、会場の熱気が本当にすごかったです!♡ ――女子高生におすすめしたい曲は何ですか? 佐藤さん 『女子高生は挫折するときもあるし、何かに向かって頑張っている子も多いと思うので新曲の『Prism』は最高だと思います!』 【プライベートについて】 ――もし自分以外のメンバーと入れ替わるなら誰と入れ替わってみたいですか? 前田さん 『僕は内澤くんですね。すごい素晴らしい声で。僕も自分で曲を作るとき歌ってみるんですけど死にたくなるくらい声が良くないなぁって(笑) 歌が上手い人と入れ替わってみたいですね!』 伊藤さん 『僕は前田くんと入れ替わってみたい! すごい洋服にこだわりがあってオシャレなんですよ、彼。』 佐藤さん 『みんなになってみたい‼この人(前田さん)みたくメガネをかけてヒゲを伸ばしてベースを弾いて“わー”って言ってもらいたいし、彼(伊藤さん)みたくドラムをズンドコズンドコ叩いて“わー”って言ってもらいたいし、彼(内澤さん)みたいになって弾き語りから始まる曲を弾いて“わー”って言ってもらいたいです(笑)』 内澤さん 『僕は伊藤になってみたいです! やっぱりドラマーってかっこいいよね!』 私なら内澤さんになって綺麗な声で歌いたい☆ 読者の皆さんなら誰になりたいでしょうか。oO() ――高校時代にこれをしておけばよかったなぁ…ということはありますか? 伊藤さん 『共学に行きたかったなぁ…』 前田さん 『俺もそうだなぁ…』 伊藤さん 『男子校だったので、友達の共学のバンドを見に行った時景色が全然違うなって(笑)』 私は共学なので、逆に女子校ってどんなところなのか気になります! ――もし、自分が今女子高校生になったらやってみたいことはありますか?伊藤さん 『俺はサロンモデル‼あれタダで髪切れるじゃないですか、やっぱりおしゃれなのは憧れる!』 佐藤さん 『それはやっぱり選ばれし人しかできないんじゃ…(笑)』 伊藤さん 『そこは夢見させてよ‼(笑) スペックは高いJKになれるという設定にさせて!(笑) お金もらってやるのだと責任感あるけどさ…やっぱり憧れるよね。』 前田さん 『じゃあ俺エマリーやりたい! 普段会えない人に会えたり、学校外の友達との繋がりが出来るってそれってすごいなって。』 みなさん 『確かにそれすごいよね‼』 佐藤さん 『田舎民だと、学校ごとに縄張りみたいなのがあって、コミュニティも視野も狭いままだしね…』 内澤さん 『僕、青森出身なんですけど、ほんとに閑散としていているんです。 美容院も数えるほどしかなくて。だから、みんなが集まるスポットとかに放課後行く、みたいなことしたいなあ!』 『男子校に潜入!?』みたいな話も出てとても盛り上がりました♪ 前田さんのエマリーライターをやってみたいという発言、嬉しかったなあ~♪ ――最後に、エマリー読者のJCJKに一言お願いします‼伊藤さん 『諦めないこともそうだけど、何をやっていても1人じゃないので自分と周りの人のことを思いやれるようになるといいんじゃないかなって思います。』 内澤さん 『andropは非常に音楽に対して誠実で、ほんとに一生懸命やっているので楽曲を聴いて欲しいです。そして気に入ったら是非ライブへ! 中学生でも高校生でも楽しめるようなライブをしてるので全然怖くないですよ! みんなで足を運んでくれたらいいなと。』 佐藤さん 『ちゃんと自分で決める事を大切にしてください。 自分で決めたけど失敗したことって凹むけどやった事自体に後悔はしないと思うんです。 でも他の人に決められたことをして失敗すると人のせいにしてしまうから、なるべく自分の意見を大切にしてください。』 前田さん 『人のせいにしない! 例えば明日学校に行くも行かないも自分次第なんですよ。 何をやるのも自分で選択してる事だから人のせいにしないで“全部自分のことなんだ”って思っていてほしいです!』 いかがでしたか? 実は私andropのファンで、取材のとき興奮しすぎたんですがものすごく優しい方々で、とても楽しい時間でした(*´罒`*) 是非『Prism』や他の曲でもandropの曲を聴いてライブに行ってみてください✧ androp の皆さんありがとうございました♡
【Androp】「君と100回目の恋」 原声带将收录androp制做的BGM 「君と100回目の恋」 サウンドドラック発売決定・挿入歌「BGM」楽曲提供 2017.01.25(水)リリース、映画「君と100回目の恋」(2017.02.04(土)公開)のサウンドトラックに 内澤崇仁楽曲提供の劇中歌「アイオクリ」、androp楽曲提供の挿入歌「BGM」が収録されます。 タイトル:君と100回目の恋 Original Soundtrack 発売日:2017.01.25(水) 詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。 http://tieba.baidu.com/mo/q/checkurl?url=http%3A%2F%2Fkimi100.com%2F&urlrefer=b665ccfeb89927bbfe00e1aabf5c9bbb 『君100』サウンドトラック盤発売決定! 『君100』豪華サウンドトラック盤発売決定! 『君100』オリジナルサウンドトラック盤が1月25日に発売決定いたしました! miwa演じるヒロイン葵海(あおい)が、坂口演ずる陸(りく)らと結成したバンド“The STROBOSCORP(ストロボスコープ)”の劇中歌「アイオクリ」や「単純な感情」、タイトル曲「君と100回目の恋」等映画のストーリーの中でも重要な意味を持つ書き下ろし曲の他、「アイオクリ」をmiwaと共作した内澤崇仁が率いるバンド“androp”や、圧倒的なLIVEパフォーマンスで定評の“SUPER BEAVER”等人気アーティストから提供された楽曲を収録。その他、伊藤ゴローによる劇伴などを収録した、聴きどころ満載のアルバムとなっている。 初回生産限定盤には、映画のメガホンを取った月川翔が自ら演出を担当した「アイオクリ」のミュージックビデオを収録。miwa、坂口のほか劇中でも華麗なバンドパフォーマンスを披露する竜星 涼、泉澤祐希という注目の若手俳優と映画のスタッフが再集結して撮影されたオリジナル映像となっている。 「君と100回目の恋 Original Soundtrack」 2017年1月25日発売 [初回生産限定盤] CD+DVD+特製ステッカー / SRCL-9291~9292 / 3,400円(税抜) [通常盤] CD only / SRCL-9293 / 2,800円(税抜) 収録予定曲 【CD】 ・単純な感情 / The STROBOSCORP ・BGM / androp ・27 / SUPER BEAVER ・アイオクリ (movie ver.) / The STROBOSCORP ・ 君と100回目の恋 (movie ver.) / 葵海 starring miwa 他 【DVD】 「アイオクリ」ミュージックビデオ 「アイオクリ(1コーラスver.)」先行配信中 ・iTunes http://tieba.baidu.com/mo/q/checkurl?url=https%3A%2F%2Fitunes.apple.com%2Fjp%2Falbum%2Fid1176828635%3Fat%3D10lpgB%26ct%3D4547366288858_al%26app%3Ditunes&urlrefer=b874eba371dac5a0235a44d65f2d4c2a ・レコチョク http://tieba.baidu.com/mo/q/checkurl?url=http%3A%2F%2Frecochoku.com%2Fs0%2Faiokuri-onechorusver%2F&urlrefer=1034f694c88b2d6486433de5c188066d ・mora http://tieba.baidu.com/mo/q/checkurl?url=http%3A%2F%2Fmora.jp%2Fpackage%2F43000001%2F4547366288858%2F&urlrefer=a38fc5dd51084ee510bd3252003bffa5
【Androp】映画「君と100回目の恋」劇中歌 「アイオクリ」楽曲提供 内澤崇仁、映画「君と100回目の恋」 劇中歌 「アイオクリ」楽曲提供 2017.02.04(土)公開映画「君と100回目の恋」 劇中歌「アイオクリ」に、内澤崇仁が楽曲提供を致しました! 詳細は、映画オフィシャルサイトをご覧ください。 http://tieba.baidu.com/mo/q/checkurl?url=http%3A%2F%2Fkimi100.com&urlrefer=6d0a176a693c04a381666d512ffb40cf 2016.10.26劇中歌「アイオクリ」の楽曲提供は内澤崇仁さん(androp)! 劇中歌「アイオクリ」の楽曲提供は内澤崇仁さん(androp)! 「The STROBOSCORP」(ストロボスコープ)がクライマックスで歌う劇中歌「アイオクリ」。 劇中で演奏されるバンド曲は、陸が作った楽曲に葵海が歌詞をつけ、2人で完成させていくもの。 この楽曲にリアリティを持たせ、物語の中に息づく映画ならではの楽曲を生み出すため、実際の楽曲制作もmiwaさん一人ではなく別のアーティストと一緒に生み出す形で制作したい、と制作陣は考えていました。 そして、映画の世界観に合うアーティストを検討していく中で、監督・プロデューサー・音楽プロデューサー、全員からandropの名前があがり、満場一致でオファーに至ったとのこと! 「アイオクリ」を歌うライブシーンは3日間にわたり撮影され、この切ないラブソングに、涙するエキストラらも多く見られました。 miwaさんコメント 内澤さんが紡いでくださった素敵なメロディーに乗せて、私が演じた「葵海」として歌詞を書きました。 映画のなかでも陸がメロディーを作り、葵海が歌詞を書き、一緒に曲作りをするというシーンとリンクした曲に仕上がりました。 葵海ならこういうことしそう!と思って歌詞のなかにそっとふたりの名前を忍ばせて入れたのですが、それに気づいてくださった内澤さんが、ふたりの名前を入れ替えた「アイオクリ」という運命的なタイトルをつけてくださいました。 お互いに愛を送り合うふたりにピッタリの「アイオクリ」をぜひ映画のシーンとともにお楽しみください♪ 内澤 崇仁さん(androp) コメント 製作当初から、月川監督をはじめとした関わる方々の熱意や真っ直ぐな意志に心を突き動かされながら作品に関わらせて頂きました。 「アイオクリ」はmiwaさんやスタッフの皆さんと何度もやりとりをする中で、作品に込められた伝えたい感情を少しずつ音で紡いでいきました。 登場人物や作品に関わるすべての人たちの想いを音楽からも感じて頂けたら嬉しいです。
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