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先日、ちょっと名古屋方面へ行く用事ができた。 さて名古屋といえば尾张、かつての织田氏の本拠地であり、第二の本拠である岐阜もほど近い。わしもこんなページをやっている以上、一度は両所を访れておくべきと感じていたが、普段は东国で暮らす身である。尾张名古屋には行ったことがあっても岐阜には足を踏み入れたことがなく、お伊势参りに行けない江戸っ子のように肩身の狭い思いをしていた。 そこへ今回の机会である。この际ついでに岐阜まで足を伸ばしちまおうと思い立ち、东京から名古屋を越えて岐阜に降り立った。 そして駅前からバスに乗り、一路岐阜城をめざす。「岐阜公园前」という停留所で下り、稲叶山(金华山)の山麓を整备した公园の中に入って上を见上げると、はるか山上になんか小屋みたいなもんが乗っかっていた。
2005年11月30日 10点11分
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・・・小屋じゃなかった。なんと目指す岐阜城の御天守であった。あんまり上のほうにあるんで、远近感を狂わせられてしまったのだった。なんでも天守までの道は登山コースとしても知られており、野鸟の保护区域に指定されているのだという。 まったくひどいところに城を建ててくれたものである。攻める方の身にもなってやってほしいものだ。人间、気配りが大切というのに。 そんな愚痴をこぼしつつ、まずは山麓の公园内をうろつく。すると信长の居馆迹というところに行きついた。
2005年11月30日 10点11分
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どうやら信长も本丸までの道の険しさにキレて山麓に居馆を构えていたようで(まあ防御用の城とは别に居馆を构えるのは当时の一般的なパターンではあるが)、ここはその遗构だという。山麓の斜面に沿って建てられた数阶层にわたる広大な馆で、下层部の虎口迹や千畳敷とよばれる広いスペースなどが発掘・整理されている。ここで430年前、信长その人がくつろいだり客を引见したり、痫癪を起こして白刃片手に近习を追いまわしたりしたんだろうか。ほほえましいことである。 このほか公园内には岐阜市の歴史博物馆などが建っている。博物馆内は室町・戦国期よりも古代や近世の展示に多くの场所を费やしており、「戦国のことは岐阜城天守で调べてね」と言っている感じがした。 また博物馆では长良川の鹈饲の绍介にも多くのスペースを割いていたが、それによると『隋书倭国伝』にも「日本じゃ鹈饲をやってるんだってよ」という记述が见られるそうである。つまり鹈は千年以上ものあいだ、人间様のために鱼を饮んじゃあ出し饮んじゃあ出ししてくれてたわけだ。まったく感谢すべきことである。でもわしは生まれかわっても绝対鹈にはならんぞ。さらには饮まれちゃ出される鱼にもならんぞ。 そんなくだらぬ决意をしたあと、はるか头上に建つ本丸へ上ろうと思い立つ。まともに登れば数时间もかかろうが、しかしわしは登山家でもなければ登山の准备もしてきていない。麓からロープウェーが出ているのに目をつけ、それに乗り込んであっさり山上二の丸下へとたどり着いた。 ロープウェーを降り、降り场に并设された展望台に上ると、行く手に天守が见えた。その前にはなにか塔のようなものが建ち、空に向かってアンテナを伸ばしている。流石は天下の名城、対空防备も完璧である(ほんとは単なる気象台)。
2005年11月30日 10点11分
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アホなことを考えつつ天守の方向から左に视线を移すと、かつて井の口と呼ばれた城下の町并みと、その脇を流れる长良川が见下ろせる。ああ绝景。
2005年11月30日 10点11分
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展望台を降り、二の丸门をくぐって天守の方向に歩くと、城の歴史や歴代城主の事迹を书いた看板が途中途中に立っている。ちなみにこれらの看板、斎藤道三の国盗りについては近年有力になった亲子二代说を采用している。道三一代说のほうが物语性があって観光的には良いだろうに、それを押さえて二代说を采っているあたり、良心的というか研究に素直で好感が持てる。 また天守までの道には城内の水を担っていた井戸の迹や、秀吉が初めて金瓢箪の印を掲げた场所といわれる小平地などか木々の间に散在しており、注意深く见た人ほど楽しめるおトクな作りになっている。
2005年11月30日 10点11分
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そんなこんなで歩いていくうちに、天守が近付いてきた。近くで见る天守はやけに新しく(平成9年に改修したばかりだそうである)、ちょっと风味に欠けていた。これはわしの持论だが、こういう古めかしさを期待される建物のリニューアルにあたっては、竣工したらすぐ表面に泥かセピア色の涂料でも涂ったくって古めかしく见せるべきだと思うのだが、いかがなものか。
2005年11月30日 10点11分
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ともあれ天守にたどり着き、入口で入场料200円也を支払って中に入る。入ってすぐ阶段があり、そこから段上を见上げると、2阶に镇座する信长像と目が合ってしまった。なかなか粋というか、ホラーな演出をしてくれるものである。
2005年11月30日 10点11分
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天守の中は展示室になっており、武具やら甲胄やらが展示されていた。写真は撮ってもいいんだべかと思いつつ周囲を见渡してみたが、どこにも撮影禁止と书いてなかったのでここぞとばかりに撮りまくってしまった。下の画像はそのうちの一枚で、斎藤义龙像(复制)である。决して宇宙人像ではない。
2005年11月30日 10点11分
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このほか、なぜか忍者グッズの展示が充実していた。谜である。
2005年11月30日 10点11分
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そんな具合に天守とその近辺を探索したあとは、さあ
下山
である。下山くらいならロープウェイを使わずとも自力で大丈夫だろう、カジュアルな服装でも平気だろう・・・と思いきや、↓こんな看板が目に入ってしまった。
2005年11月30日 10点11分
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・・・なんとすばらしい说得力であろう。思えばわしも二十の坂を数年ばかり越えた立派な老人である(年上の方々すいません)。一気に脱力したわしは他の下山道もあきらめ、大人しくロープウェイに乗って山を降りた。寄せ手の体ばかりか心までも萎えさせるとは、さすがは世に知られた山城、天晴れよ。そのような感慨というか负け口上を心に抱きつつ、岐阜城をあとにしたわしであった。
2005年11月30日 10点11分
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~文末クイズ~下の写真のうち、信长像はどれでしょう(いずれも岐阜公园に立ってます。はずれのうち一人はけっこう有名人で、もう一人はよくわからんです)
2005年11月30日 10点11分
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