level 7
【541:長い闘いの終わり】のスタートです!!
歓喜に沸く総北サポートメンバーたち
アナウンス
「くり返します
インターハイ3日目 最終日
ここ群馬県国道最高地点渋峠に最初に到達したのは
総北高校 ゼッケン1番 小野田坂道選手です!!
2度目の頂
インターハイ総合優勝は今年も千葉 総北高校!!」
観客の歓声の中、小野田に駆け寄る総北サポーターズの面々
総北サポーターズ
「小野田!!」
「小野田さん」
「小野田くん」
箱根学園のサポートメンバーたちも叫んでいる
その中を荒い息を繰り返しながら通り抜ける小野田と真波
観客
「うおおお総北!!」
「くそ!!あと少しだった!!箱根学園!!」
「くぅぅ!!」
「山王… あいつ… ハコガクを二度も止めやがった!!」
「すごかったな最後の闘い」
「ああ!! 正々堂々闘ったよあの2人!!」
「オレしびれた」
「最後の勾配がきつくなるところで小野田が遅れてさー」
「ヤバかった」
「熱くなった!」
「ゴールにいた?カメラマンの人も涙ぐんでたよ」
「よくやったぞ2人とも」
「最高だったぞ」
「ソーホクゥ」
「ハコガク!!」
「手が震えて動画とれねェ」
「拍手だねー」
「あの2人の一生懸命さが伝わってきたね」
「やっぱりロードレースってすごいね!」
ハァハァと息をしながら、並んで通り抜ける2人
真波が顔を上げる
真波
「……… 皆……… 大興奮だよ
走ってる時は――― 集中してて ………気づかなかったよ」
観客
「来年もオレはハコガクを応援するぞ」
「いいレースだったぞー」
真波
「こんなに応援してくれる人がいたなんて」
小野田も顔を上げる
小野田
「……… …うん すごい声援…だね……
ボクも 今気づいたよ…………
終わったんだね… 勝負が………」
真波を見る小野田
小野田
「皆の3日間の… 全力の… 闘いが…」
小野田と真波の脳裏に、この3日間の様々な記憶が蘇る
真波
「……… うん 終わった… 2度目のオレたちの勝負が」
小野田
「…あ こういうの変かもしれないけど… あの
ありがとう… 真波くん」
真波
「は ”ありがとう”? オレに?
オレはすげーくやしいんだけど?」
真波の言葉に焦る小野田
小野田
「あっ あっ わわ そ… だ よね!! ごめ…」
真波
「けど 全開でやった 出せるものは出した
キミの方が少しだけ想いが強かったってことだ
今は後悔はないよ」
小野田
「(真波くん)」
真波
「あの時こうすれば―――って思いは 今年はない
スッキリしてるよ あの空みたいに」
2人の目の前に広がる夏空
小野田
「(空――― 真波くん…)」
真波
「(坂道くん)」
フラフラしだす2人
真波
「けど やっぱさ 最終ステージの最後での勝負てのはさ
やっぱ プレッシャーがデカすぎるよね
来年2人ともインハイ出れてやる機会があったら―――」
カクッと左に崩れる真波
小野田
「…うん」
ズルッとハンドルから右手が滑り落ちる小野田
互いに支えあうように、肩が当たった状態になる2人
真波
「初日の山岳賞にしよう」
小野田
「うん」
真波
「去年の東堂さんと巻島さんみたいに」
2019年05月10日 03点05分
