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bishikoori
楼主
学校で消火器をぶちまけてしまうのも、息子の幸せを思えばこそ! そんな豪快で无鉄炮、だけど人一倍の爱情を持った强烈キャラの母亲と、子どもたちが织り成す家族ドラマ『キトキト!』が、2007年3月17日より公开される。この映画で监督デビューを饰るのは、弱冠27歳の吉田康弘。『パッチギ!』(2005)などの井筒和幸监督作品で助监督を务めてきた彼が、実体験を盛り込みながら、“笑って泣ける”温かな亲子爱を纺ぎだす。そんな吉田监督が、『夜のピクニック』(2006)などで注目を浴びる、主演の石田卓也と、剧中では七変化にも挑戦し、母亲役を热演した大竹しのぶとともに来阪。スタッフとキャストが一丸となって作り上げたという本作にかける思いを语った。__吉田监督にとって、『キトキト!』は记念すべき初监督作品になるわけですが、こんなに豪华な出演者を迎えて完成した作品を振り返ってみて、いかがですか?吉田监督:监督の経験も何もない仆に、このようなぶ厚いキャスティングと环境を整えて顶いて、自分でもラッキーだと思います。それに、仆だけじゃなく、スタッフも役者さんも、みんなが一生悬命取り组んでくれたことが本当にうれしかった。その気持ちは、きっと映画に表れていると思います。__大竹さんから见た吉田监督の印象は?大竹:「この人が私の息子役の子なんだ。ずいぶんしっかりしているな」と思ったら、监督さんだったんで惊きました(笑)。何十年もやってるとみんな「お任せで」と言ってくる方が多いんですが、现场に入れば监督らしく、身振り手ぶりで细やかな演出をしてくだって、うれしかったですね。__大竹さんが、母亲の智子役に魅力を感じた部分、元気をもらった部分はどういったところですか?大竹:一生悬命生きているという部分に、一番大きな力をもらいました。何でもない日常のさりげないシーンに爱がいっぱいあって、演じていても本当に楽しかった。息子の优介(石田)は我が子のように思えて、一绪にいて疲れなかったし、演技がうまくいかなかったときは、ふたりで反省。「何十年やってても、そう(やって反省するもの)なんですか?」なんて、言われたりして(笑)。__智子は、包丁を持って子どもを追いかけ回してしまうような、激しいキャラクターの母亲ですが、息子・优介役の石田さんは、実际にこんなお母さんいたらどうですか?石田:ちょっと过激すぎて、自分の友达に绍介するのは耻ずかしいかもしれませんね(笑)。でも、すごく元気なお母さんで、一绪にお芝居をしていて楽しかったです。__石田さんは、『蝉しぐれ』や『夜のピクニック』など、これまでの作品で演じてきたものとはまったく违う役柄への挑戦となりましたが。石田:中学生、暴走族、ホスト、お父さんと、今回の映画の中では色んな颜を演じたんですが、优介の気持ちが分かる部分もたくさんあったので、すごくやりやすかったです。__私生活でもお母さんである大竹さんは、演じられた智子という母亲の少々过激な爱情表现については、どう思われますか?大竹:子どもに対して、やりすぎてまずいってことはないと思んです。私もどちらかと言えば、ぶつかっていく方なので、気持ちはすごく共感できます。それから映画の中では、息子に向かって「お母ちゃん、幸せになってもええけ?」って智子が寻ねるシーンがあるんですけど、そういう「自分も幸せになりたい」っていう気持ちもよく分かります。クランクインする前に、娘とその友だちと台本の読み合わせをしたんです。私が智子の、娘が优介のセリフを声に出して。すると、娘が「泣けるぜ!」なんて言ってくれてましたね(笑)。__井筒和幸监督の下で助监督をされていた経験をお持ちの吉田监督ですが、制作の中で井筒监督から影响を受けられた部分はありましたか?吉田监督:井筒监督さんはよく「リアリズムを大事にしろ」とおっしゃるんです。その言叶が印象に残っていて、セリフのスピードやテンポ、言い回し、话しているときの目线など、リアリティを重要视して、仆もこの作品に挑みました。あと、映画作りで目指すところは、「泣き笑い」。おかしいけれど涙が出ちゃう、そういう娯楽性は井筒作品によく出ている部分なので、参考にさせて顶いてます。__数えきれないほどの映画や舞台に出演されている大竹さんですが、改めて映画の现场の魅力、舞台との违いを闻かせてください。大竹:映画は空や风など、その场所にいる喜びを感じることができる。舞台はお稽古をして、感情までも作り上げるものだけど、映画は现场で感情が生まれてくるという、违うおもしろさがありますね。「そのときを生きる」という映画の感覚が、改めていいなと思いました。__物语の中には、监督の実体験が入っているとお闻きしました。そんな、思いのこもった作品の中で、一番伝えたかったことは?吉田监督:単纯に「感谢」ですね。息子は、一生の内に一度か二度でいいから、お母さんに「ありがとう」って言うべきだと思うんです。仆はそれが言えなかったので、この映画が観た人それぞれが家族に「ありがとう」って言えるきっかけになってくれればと。観终わった后の一瞬だけでいいんです。次の日はまた、うっとうしいって思ってもらってもいいので(笑)。
2007年11月21日 16点11分
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