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浪花节だよ 人生は 终戦で世の中は変わっていきます。この年、信次郎は定年まで勤め上げた新闻社を退职しました。しっかり者の雅子は、暂く中学の教员を务めた後、大阪の商家へ嫁いで、お店を切り盛りしていくことになりました。そして、“甘えた”で派手好きの末っ子・美智子は、某商社の重役の长男と结婚、芦屋の大邸宅で优雅な暮らしをしたといいます。娘らがみんな片付いて、ほっと一安心…といきたいとこやけど、最爱の息子の戦死が、それからの二人の运命を大きく変えてしまうことになりました。俊明と一绪に明るい老後を送るのが叶わぬ梦となり、一朗夫妇と暮らし始めたものの、长男を甘やかし过ぎた“つけ”が一気に回ってきたんか、嫁姑の関系は言うに及ばず、亲子関系までギクシャクするようになってしもたんです。「俊明さえ生きててくれたら」…今更なんぼ悔やんでみても虚しさが募るだけ。嫁の阴湿ないじめから亲を守ろうともせえへん长男が情けのうなって、二人はとうとう住み惯れた?家を出て、兵库県の山奥にある人里离れた村に移り住んでしまいました。。娘たちは皆、心配して「そんな隠遁生活やめて、うちらと一绪に住もう」て口々に言うたんですけど、そろそろ静かな暮らしが恋しぃなってきた二人は、どこか生まれ故郷を思わせる田舎の风景に心の安らぎを求めてんやろねぇ。…けど、住む场所が変わっても、信次郎のお酒好きだけは相変わらずやったそうです。
2006年08月14日 15点08分