空軌の絆 空軌の絆
私はどこにも属さない。
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小说・秒速五センチメートル                    第一话 桜花抄      1 ねえ、まるで雪みたいだね と、明里は言った。 それはもう十七年も前のことで、仆たちは小学校の六年生になったばかりだった。学校からの帰り道で、ランドセルを背负った仆たちは小さな雑木林の脇を歩いていた。季节は春で、雑木林には満开の桜が数え切れないくらい并んでいて、大気には无数の桜の花びらが音もなく舞っていて、足元のアスファルトは花びらに覆われていちめん真っ白に染まっていた。空気はあたたかで、空はまるで青の絵の具をたっぷり水に溶かしたように淡く澄んでいた。すぐ近くに大きな干线道路と小田急线のレールが走っていたはずだけれど、その喧騒も仆たちのいる场所までほとんど届かず、あたりは春を祝福するような鸟のさえずりで満ちていた。周りには仆たちの他に谁もいなかった。 それはまるで絵に描いたような春の一场面だった。 そう、すくなくとも仆の记忆の中では、あの顷の思い出は絵のようなものとしてある。あるいは映像のようなものとして。古い记忆をたぐろうとする时、仆はあの顷の仆たちをフレームの外、すこし远くから眺めている。まだ十一歳になったばかりの少年と、同じくらいの背丈のやはり十一歳の少女。光に満ちた世界に、二人の后ろ姿があたりまえに含まれている。その絵の中で、ふたりはいつでも后ろ姿だ。そしていつでも少女の方が先に駆け出す。その瞬间に少年の心をよぎった微かな寂しさを仆は思い出し、それは大人になったはずの仆を今でもほんのすこしだけ哀しくさせる。 とにかく。明里はその时、いちめんに舞う桜の花びらを雪のようだと言ったのだと思う。でも仆にはそうは见えなかった。その时の仆にとっては桜は桜、雪は雪だった。 呃 要上学了...~!
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