💫神之雫 modeagogogo
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【官方造势】看来真的要出了 我啥都不说喜欢的氪爆,官方试水,反响好的话以后全部都出黑化版的节奏近頃、特定の巫剣の名前と姿を騙る不届きな輩が出没しているとの情報を受け、私は即座に行動を開始した。 思えば先日あの居酒屋で遭遇した長曾祢虎徹がまさにその中の1人だったに違いない。となるとあの近寄りがたい雰囲気も頷ける。 まだ情報が少ないため、どういった素性の者たちかわからないが、いずれにせよ抜き身の刀のような危険人物に違いない。 方々を調査した結果、私はとある下宿に変わった3人組が転がり込んだとの情報を入手した。今年90歳になる耳の遠い老婆が1人で切り盛りしている安い民宿だ。 私は素性を隠し、変装を施し、その下宿の下働きとして雇われることに成功した。 その結果、やはりそこに住んでいるのは件の「偽巫剣」に間違いないとの確信を得た。 以後は障子の隙間、天井裏の穴という穴から密かに盗み見た、彼女らの剣呑なる日常風景の報告である。 その安下宿の2階から顔を覗かせると、彼方に銀座の博品館のとんがり屋根が見えた。 そして優雅な銀座とは程遠い6畳部屋の真ん中で、7月の暑さに溶けかけている者がいた。 「あちぃ……。この野郎……そんな離れたところからじわじわ照りつけてきやがって……。卑怯なヤツだ。ここまで降りて来て勝負しろ!」 うちわを扇ぎ扇ぎしながら太陽に悪態をついているのは長曾祢虎徹(仮)だ。 絣の着物も乱れがちで、人様にはかなり刺激の強い格好だ。 「おーい、飯はまだか? 急がないと俺が溶けていなくなるぞ」 虎徹(仮)が窓から顔を出して階下に声をかけると、下から声だけが返ってくる。 「Shut up! もうすぐ茹で終わるところよ。……どうしてわたしがこんなことをしなくちゃならないのかしら」 姿は見えないが、透き通った若い娘の声だった。 「文句言うな。白刃取り勝負で負けたテメェが悪い。いいから早く素麺を茹でて持ってきてくれよ。それから焼きナスの具合はどうだー?」 続いて声をかけると、また別の女の声が返ってくる。 「今焼いてるわ~。いい塩梅♪ でも……はあ……。このわたくし様がたすきがけして茄子を焼いてるなんて……ちっともごーじゃすじゃないわ。でも美味しそう……」 「大事に焼けよな。貴重な食料なんだぜ」 「どこの誰だったかしらねぇ。帝都で禍憑退治をしてればお金なんて勝手に懐に入ってくると言ったのは。蓋を開けて見れば焼き茄子で喜ぶ毎日。家賃も滞納気味」 「う、うるさい! これからだよこれから! 今に俺たちの状況も変わるはずだ! だいたいテメェは特に文句が多いんだよ! いいじゃねえかこの下宿だって。管理人のばーさんはなんの詮索もしてこねえし、向かいの家の大学生は実家から送られてくるミカンをくれるし……」 「いやや~~~ウチはもっと贅沢したいんよぉ~~~!」 虎徹(仮)の同居人の1人はそうして直球の欲望を叫びながら引き続き茄子を焼く。 そんな嘆きの声を無視し、虎徹(仮)は足元に投げてあった朝刊を広げた。無論、新聞を取る余裕などない。これは向かいの大学生からぶん取り……譲り受けた昨日の朝刊だ。 「お。今日は浅草でほおずき市か。後で行ってみるかな」 酒でも飲んで、ついでに喧嘩の1つでもして暑さの憂さ晴らしをしたいところだ、などと考える。 だが続いて目に飛び込んで来た記事が癪に触った。 “謎の女剣士、獅子奮迅の活躍。その正体やいかに。” 「……ちっ」 思わず舌打ちが出る。 謎とは書かれているが虎徹(仮)にはわかった。それは御華見衆に属する巫剣たちのことを指しているに違いなかった。 「今に見てろよ。どっちが優秀な刀か解らせてやる」 虎徹(仮)の眼に炎のような危うい光が灯る。 「テメェらこそ俺の影だと――解らせてやる」 新聞を引き裂き、立ち上がる。 虎徹(仮)は袖で首元の汗をぬぐうと部屋を出てきしむ階段を降りた。 薄暗い勝手口から裏庭へ出ると夏の陽光が眩しく照りつけてきた。狂い鳴く蝉の声が垣根に吸い込まれていく。 草履を足に引っ掛けて井戸で顔を洗う。 低い垣根の向こうには小さな川が流れている。そこで洗濯をしているのは管理人の老婆だ。 「……ん?」 井戸のそばに水を溜めた桶が置いてあり、中にスイカが浮かべられていた。 「おおっ」 思わず声が出た。 虎徹(仮)は周囲を素早く見渡すとスイカを抱え上げて表に回り込んだ。 「おい、スイカだ! スイカが冷えてるぞ! どこの誰の物かは知らねーが食っちまおうぜ!」 下宿の1階が炊事場となっており、今日の料理当番の2人はそこにいる。中に声をかけると呑気な声が返ってきた。 「ああ、それね。あの管理人が3人で食べろって」 「あのばーさんが? まじか、やるじゃねーかばーさん」 そうして大きなスイカを胸に抱えていると火照った体が冷やされて心地よかった。 「よし、こいつは俺が切り分けといてやる!」 そう宣言するなり突然どこから持ち出したのか、虎徹(仮)は自分の身長ほどもありそうな巨刀を振りかざす。 「バカコテツ! 均等に! 平等に切り分けるのよ!」 「あら♪ それ、目隠しして切ったら楽しいんじゃな~い?」 「気が散るから話しかけんな」 太陽はさらに日差しを強めていく。 偽巫剣たちの恐ろしい実態を暴く……ことは今回叶わなかったが、いずれ必ずその本性を暴くことができるだろう。 引き続き監視を続行していく所存である。 ともあれ彼女たちの「呼称」がなければ不便この上ない。 以後、彼女たちのことを「影打(かげうち)」と呼ぶこととした。 我ながら冴えた名付けだ。
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