马鹿先生✨ 萌旺_ye
无一刻不在伴你
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深渊诞生之时041 一觉醒来,是一个陌生的房间。蒂娜沙拖着长袍站了起来。 记忆追上了意识。她下了床,一边走,一边看了看挂在墙上的镜子。 虽然已经度过了四百年的光阴,但习以为常的面貌仍在那里。 镜子里,她垂下暗色的眼睛,露出自嘲的笑容。 当蒂娜莎简单打扮完,走进拉纳克所在的大厅时,那里站着三个魔法士。坐在他们前面的拉纳克看着她。 “阿蒂,早上好。睡得好吗?” “嗯。” 蒂娜沙看了看站着的三个人。全都是男人,好奇地望着她。 “这些人呢?” “他说要去塔伊利城。” 拉纳克笑着这样回答。语气轻描淡写,像是在说别人的事。蒂娜沙天真地歪着头。 “要烧掉街道吗?” 三个人中,站在离蒂娜沙最近的男人用挑战的眼神看着她。 “是的,以此作为宣战的狼烟。” “我来做吧。” “啊? !” 三个人一边撩起头发,一边被爽快的魔女吓得哑口无言。 “可是……” “我可以随心所欲,我去那里,你们准备打仗吧。” 蒂娜沙勇敢地笑了。 那里有不容反驳的力量。 五天后,在离她所在的地方很远的法尔萨斯王宫里,奥斯卡被外交资料淹没了。 库斯库尔与法尔萨斯并不接壤。 要去那个国家,必须先经过西北的旧德鲁扎或东北的塞萨尔去达伊利。 而库斯库尔位于塔伊利的西北。 “或者先往西走,从旧图尔达尔北上,从库斯库尔的西边绕过去?” “旧图尔达尔的魔力场好像很奇怪。” 拉扎尔从旁边看着地图指出来,奥斯卡默默地点头。 本来从心情上来说,他一个人去也可以,但大家都不会同意,太轻率了。这是不可能的。 但凭私情调动军队是更不可能的。 “要不要等他哭呢?”(不懂啥意思-_-) “如果蒂娜沙小姐在这期间结婚了,那该怎么办?” “……这不是很有趣吗?” 他招了招手,让拉扎尔低下头,用拳头勒住他的太阳穴。 奥斯卡低头看着发出悲鸣的随从,扬起嘴角笑了。 “据勒克雷齐亚(封闭之森的魔女)说,拉纳克本身也是精灵术士。如果要举行仪式的话,应该是在一切都结束之后吧。” “是、是吗……” 奥斯卡松开手,解放了拉扎尔。他迅速地从主人的附近离开。 “不管怎么说,我不知道他是发什么神经,但他一副若无其事的样子来接蒂娜沙,我只能把他拆分成四十八个部分。” “我觉得再少一点也可以……” 也许是被说话声吵醒了,蜷缩在桌子边睡觉的那克(红龙)抬起头,轻轻打了个哈欠。 从结论来说,没有等待的必要。 当天傍晚,法尔萨斯收到了两封信函。 凯文(男主他爸)召集了包括儿子和将军在内的重臣,就其内容进行了讨论。 “第一封是从塔伊利来的,说现在库斯库尔的攻击很激烈,请求各国的援助。 库斯库尔说他希望控制整个大陆,而不是止步于塔伊利。” 众将军之中,一个大将军举手走过来。他是个体格健壮的壮年男人,头发上已经开始夹杂着白发。 “但是库斯库尔真的有这个意思吗?仅凭塔伊利的话很难让人信服。 塔伊利和库斯库鲁不是在远离法尔萨斯的地方内讧吗?何须贸然出兵呢?” 凯文轻轻点了点头。 “一般的话都是这么想的,只是还有一封……这是从库斯库尔寄来的。 要求大陆的五大国——塔伊利、塞萨尔、冈多那、孟山、法尔萨斯成为附庸。” 听了这话,全场一片哄堂大笑。 在支配大陆的国家中,被称为五大国的国家,都是拥有悠久历史和庞大规模的列强。 对于这些,仅仅在一年前刚刚成立的小国要求从属于他们,只能说这是一种误解。 但是奥斯卡和阿尔斯并没有笑。 如果那是被称为魔法大国,在过去凭借其力量贯彻孤高的王国会怎样呢? 以拥有强大力量的精灵术士为首,库斯库尔不断聚集着魔法士。和库斯库尔对战,主要是魔法战。 这几百年来,没有发生过以魔法士为核心的战争。因此,我无法想象这场战争到底会变成什么样。
040重发 深渊诞生之时040 城堡里属于缇娜夏的房间被清理得干干净净。去往塔的传送阵也被清除了。 对于毫无预兆地突然消失的魔女,城内议论纷纷。但是,这些东西虽然有真实感,却没有一个能被断言是真实的。拉扎尔走出办公室,深深地叹了口气。埋伏在走廊上的男人向他挥手。 “阿尔斯将军……大家也是。”那里站着阿尔斯、梅雷迪娜、魔法士希尔维亚、卡夫和德安。稍微移动了一下地方,阿尔斯问拉扎尔。 “殿下现在怎么样了?” “乱糟糟的,乍一看和往常一样。” “即便如此,工作还是干得不错啊。” “你不告诉我发生了什么吧?” “想知道又不想知道……” 西尔维亚含着泪小声说道。 “蒂娜沙大人去哪里了?我是不是做了什么不顺心的事?” 多安叹了口气,回答道。 “我觉得没有……” 这时,话题的中心人物从房间里走了出来。奥斯卡看到大家都聚集在一起,皱起了眉头,但一靠近就把文件交给拉扎尔。 “完了,剩下的就拜托你了。” “真快啊……” 拉扎尔接过话语,旁边的阿尔斯发出惊讶的声音。 “殿下,你带剑去哪里?” “我要去卢克雷齐亚的森林。” “啊!” 几个人的惊讶声重叠在一起。拉扎尔慌忙上前制止。 “请等一下,万一有危险怎么办?” “没有,没关系,放开我。” “殿下,我也去,请稍等。” “哇,我也是。” 大家一片混乱,扭打在一起时,头顶传来窃笑的声音。抬头一看,眼前浮着一个茶色头发的女人。 “你不用来,我在这里。” 封闭之森林的魔女说着闭上了一只眼睛。 “那孩子果然走了。” 坐在窗边环视着转移到办公室的大家,勒克莱齐亚这样说道。回到自己椅子上的奥斯卡责备道。 “果然是什么?” “因为我也收到了邀请,来自库斯库尔。” 卡夫喝着拉扎尔泡的茶,咳嗽起来。德安战战兢兢地问。 “那是怎么回事?” “当然拒绝了,其他的魔女不也是这样吗? 魔女对这样的国家和政治不感兴趣。啊,一个人不一样,那个女人也拒绝。 所以,这次那个孩子所做的事情,在各国也会成为问题吧。” 的确如勒克莱齐亚所说,魔女从来不会帮助一个国家去侵略其他国。 提娜沙在七十年前站在战线上也只是为了对抗侵略,其力量的行使也仅限于对抗魔兽。 迄今为止,各国对魔女都是敬而远之,一方面是因为她们力量强大,另一方面也是因为她们不太会介入国家之间、人类之间的斗争。在这样的历史中最有力量的魔女,投靠了想要发动侵略战争的国家,这一事实恐怕会震惊世界吧。 奥斯卡一脸痛苦地跷起腿,把腿放在桌子上。抬头看着坐在背后的魔女。 “你知道那个叫拉纳克的男人和蒂娜沙是什么关系吗?” 除了奥斯卡和勒克莱齐亚,所有人都对第一次听到的男人的名字感到紧张。 当他意识到这个男人和蒂娜莎的失踪有关的同时,又考虑到奥斯卡的心情,没有出声。勒克莱齐亚开心地笑了。 “我知道。那孩子自从成为魔女后一直在寻找那个男人。终于能和他重逢,不是很好吗?” “那个男人很奇怪。” “嫉妒?”
貴方のことを思う 039 貴方のことを思う 039 自室に戻ったオスカーは、内心うんざりしながら椅子に座っていた。 さて、どうしようかと思う。 彼の目の前には、淡い紅色のドレスを着た気位の高そうな姫が座っていて、じっと彼を見つめている。 兄の代わりに出席してきたタァイーリの王女、チェチーリアであった。 オスカーはクスクルの件について話を聞きたいと思い、彼女に話しかけたのだが、チェチーリアは込み入った話なのでここでは出来ないと自室に押しかけてきた挙句、先ほどから全然関係ない話ばかりしている。どうやら様子を見るだに彼女は何も政治の話が分からないらしい。或いは彼女に課せられた役目は、クスクルに対抗するために有力な国の実力者を味方につけることなのだろうか。ただオスカーに向かって媚態を示してくる。 いい加減追い出すか……と彼が腰を上げかけた時、外から窓が叩かれた。オスカーは自然とその名を呼ぶ。 「ティナーシャ、どうした」 窓を開けて入ってきた彼女は、チェチーリアに気づいて驚いた顔をした。 どうせまた、お邪魔しましたとかややこしいことを言うんだろう、と予想していたオスカーはしかし、魔女がチェチーリアに 「申し訳ありませんが大事な用がございますので、お引取り頂けますか」 と毅然と告げたのを見て、呆気にとられる。だが当然ながら、チェチーリアは怒りに顔を赤くしただけだった。 「そんなところから突然来て厚かましい。殿下、この方はどなたなのです!」 「私の魔……法士です」 危うく魔女と言うところだったのを彼は修正する。 チェチーリアは男の答に眉を跳ね上げた。ティナーシャのすぐ前に歩み寄ると、深い闇色の目を睨みつける。 「魔法士ですって? 魔法士風情が無礼な……。穢らわしい。出ておいき!」 傲慢にそう言い放つ王女に頭に来たオスカーが何か言うより先に、ティナーシャが口を開いた。 「魔法士風情? 口を慎め、痴れ者が」 「なんですって!?」 「去ね。二度言われなければ分からないのか?」 空気までもを支配する静かな威厳。チェチーリアはその迫力に押されて後ずさった。オスカーは唖然として魔女を見つめる。 魔女である彼女が恐ろしい威圧感を放つのを見たことはある。しかしこのように人を芯から縛り、従わせる目をしたことは今までない。 それは彼も持っているもの、すなわち、人の上に立つ人間の―――― 王者の持つ目だった。 チェチーリアはすがるようにオスカーを見たが、助けを得られないと分かると逃げるように部屋から出て行く。 後には魔女と、その契約者が残された。 オスカーには、正装をした彼女が纏う雰囲気を変えたことで、まるで知らない女のように見えていた。 彼女はゆっくりと振り返るとオスカーの前に立つ。大きな瞳には自嘲が滲んでいた。 「ティナーシャ?」 彼女は微笑みながら口に人差し指を当て彼に黙るように示す。そのままふわりと浮かび上がると右手を軽く振った。細い人差し指から血が零れ始める。 彼女はオスカーの首に両腕を回して、左耳の後ろに血のついた指で何かを書き始めた。その作業に集中しながら、男の耳に囁く。 「オスカー……私は本当は四百年前に死んでいるはずなんです……。  今の私は魔女ですらない。死すべき子供の残滓に過ぎない。死者に魅入られてはいけないんです」 彼女は書き終ると、両手でオスカーの顔を挟んだ。日の落ちたばかりの、澄んだ空色の瞳を正面から見つめる。 「貴方は貴方の為すべきことをしてください。貴方の肩にこの国の民の未来がかかっていることをどうか忘れないで」 真摯な目。 その闇は深淵である。 オスカーは理由のない不安に捉われた。 「ティナーシャ? どうかしたのか?」 彼女は目を閉じると頭を振る。 そしてもう一度、彼女の契約者を見つめると美しい紅色の唇を開いた。 「ルクレツィアの術を解いた時の……私の言葉を覚えていますか?」 オスカーは目を瞠る。 彼女は答えを待たなかった。 白い、悲しげな貌を寄せてそっと男の唇に口付ける。 そして彼女は音もなく床に降り立つと、男に背を向けた。 闇色の目が見つめる先の空間が歪む。 次の瞬間、そこには見知らぬ男が転移してきていた。 長く白い髪は、乳白というより溶け入りそうな雪の白さだった。肌も同じく白い。 細い体に秀麗な容貌のその男は、ティナーシャを見つめると微笑む。 「アイティ、迎えに来たよ。随分大きく……美しくなったね」 その言葉にオスカーは思わず声を上げそうになった。そして自分の声が封じられていることに気づく。 注意してみれば体も動かない。さっきの口付けで魔女が術をかけたのだ、ということに彼はようやく思い当たった。 彼に背を向けているティナーシャの表情は分からない。 しかし彼女は不意に床を蹴ると、男に向かって駆け出した。その首に腕を回して抱きつく。 「ラナク! ラナク! 本当に生きていたのね」 喜びに溢れた声。ラナクと呼ばれた男は彼女の髪を愛しそうに撫でた。 「君が僕を探していることは知っていた。でもずっと動けなくてね……すまない。もう淋しい思いはさせないよ」 ティナーシャは浮かび上がると男の額に口付ける。その横顔を見て、オスカーは少なからず衝撃を受けた。 彼女は本当に幸せそうな、喜びに泣き出しそうな顔をしていたのだ。仮面としてのそれではないことは、彼にはよく分かった。 ラナクは、オスカーの存在にまったく気づいていないかのように、ティナーシャの顔に触れる。彼女は目を閉じてその手に自分の手を重ねた。 「ずっと探していたの。絶望するかと思った。でも諦め切れなかった。―――― 夢じゃないのね」 「ちゃんといるよ。ここに。君の傍に。君の為に祖国も作った。クスクルというんだ。小さい国だけど、すぐに大きくなる。  きっと気に入るよ。君はそこの王妃になるんだ」 オスカーは愕然とした。 突如できた魔法士の国、それを作ったのは目の前の男なのだ。ティナーシャを迎えに来た使者の捨て台詞が蘇る。 優しげで、しかしどこか不穏な危うさを持つこの男が彼の国の王だというのだろうか。 ティナーシャは陶然とした表情で答えた。 「私の国なら、我儘いっぱい言うよ?」 「いいよ」 ラナクは彼女の体を左手で抱えるように抱く。そしてその時初めて気づいたかのように、オスカーを見据えた。 「彼は?」 「契約者だった人よ」 「アカーシアの剣士か。危ないな」 ラナクがオスカーに向かって右手をかざす。それを見て彼女の顔が一瞬歪んだ。オスカーの呪縛が解ける。 素早くアカーシアを抜こうとした彼との間にティナーシャが飛び込んだ。彼女はラナクの方を向いて微笑む。 「放っておきましょう。剣に力があっても所詮は剣。使い手に力がなければどうにもならないわ」 「ティナーシャ!」 悪い夢を見ている気がする。 彼の魔女がひどく遠く感じられた。 今彼女は何処にいるのだろう。 ティナーシャはゆっくりと振り返る。 その闇色の目に敵意を湛えて。 「貴方との契約は今夜で終わりです。呪いは解いた。もう私に用はないでしょう?」 「まだ時間はあるはずだ」 「もうない」 酷薄な笑みがそこに浮かぶ。 オスカーはアカーシアを抜いた。 「その男とは行かせない」 「……ラナクを傷つけるつもりなら、私がお相手します」 ティナーシャは両手を広げる。そこに一振りの剣が現れた。彼女は長剣を無造作に取る。 空気が緊張する。 オスカーは、ともすれば混乱に乱れそうな精神を制御し、統一した。ティナーシャが剣を構えるのが見える。 この距離なら殺せる。 オスカーはそう確信した。 そしてだからこそ、踏み込むことができない。 戦いに集中する意思と、それを拒む意志の二つが彼の精神を二分していく。 沈黙が永遠になるかと思われたその時、彼女の体を後ろからラナクが抱きしめた。 「もういいよ、行こう」 ティナーシャは苦笑すると頷く。魔力が二人を包んだ。 「ティナーシャ!」 オスカーが叫んだ時、彼の魔女の姿は部屋の中から忽然と消えていた。
(038)WEB机翻+生肉搬运 『魔法士なんて危ないんだから近づいちゃだめよ』 母親はそう言った。周りの大人たちも皆そう言う。 同じ人間じゃないの? と聞いても「そう見えても違うのだ、彼らは神に反する穢らわしい生き物だ」と返って来る。 けがらわしいってよく分からない……少女はいつも首を傾げる。 でも皆が喜ばないと知っていたから、隠れてその小屋に行っていた。 山の中にある小さな小屋には素敵な魔法使いが住んでいる。 花を出してくれたり、傷を治してくれたり―――― 迷子になっていた自分にお菓子をくれて町の近くまで連れて行ってくれた。 彼はとっても優しいのよ! と皆に自慢したい。でも少女は口をつぐむ。これは自分と彼だけの秘密なのだ。 少女は今日も山の中を彼の小屋に向かって走る。手にいっぱいの木の実を抱えて。 もうすぐ小屋が見えてくるというところで、向こうから彼が走ってくるのが見えた。 彼は少女の姿を見るなり、駆け寄って彼女を抱きしめる。 「ああ! よかった、ルリ。心配したんだよ。間に合わないかと思った!」 どうしたの? と少女は聞く。 少し様子がおかしい気がする。 とても顔が青いし、慌てているわ、なぜ? 「何でもないよ。さぁ小屋にお入り」 今日はもう戻らないといけないの。お母さんの誕生日なのよ。 「駄目だ! 町に戻ってはいけない!」 どうして? 彼は答えない。 「……ここにしばらく隠れて、それから他の国に行くんだ。出来るだけ遠くに……ファルサスにでも」 どうして? お母さんもお父さんもいるのに。 少女は急に不安になった。 彼の手を振り解いて、来た道を走り出す。 「駄目だルリ! 行ってはいけない!」 彼が追いかけてくる。それでも少女は走る。 走って走って、町が見下ろせる場所まで来た時―――― 彼女が見たものは炎に包まれる自分の町だった。 「出来はどうだ?」 開いている扉を叩きながら、正装した男が入ってくる。魔女はその言葉に顔をあげた。 もう二時間も髪や化粧のために拘束されているのだ。いい加減解放されたいが、シルヴィアや女官たちは実に楽しそうで離してくれない。 「オスカー……」 心底疲れた、という呟きを、しかし彼女の契約者は耳に入っているのかいないのか、ただ彼女を見て絶句している。 「これはまた……迫力があるな」 「何ですかそれ……」 「渾身の作ですよ! 元が綺麗だから化粧のし甲斐があります」 弾むような声でシルヴィアが答える。その言葉に終わったと判断して、ティナーシャは立ち上がった。 長い髪は一部を垂らして結い上げられ、ドレスと同じ黒い花飾りがつけられている。 花の周りを囲むレースはそのまま彼女のむき出しになった白い肩にかかっていた。 高く通った鼻梁と大きな闇色の目を引き立てるように薄い青を基調に化粧が施され、普段清冽な印象を受ける美貌は、女王のように誇りと威圧感を伴った美しさへと引き立てられていた。彼女が憮然とした表情をしているのも相まって、実に近づきがたいものがある。 オスカーは機嫌よく彼女の頬に触れようと手を伸ばした。だがその時、廊下で彼を捜す声がする。 「殿下!」 「何だ」 返事に気づいてラザルが部屋に入ってきた。彼はティナーシャに気づき、やはり絶句する。 魔女に見惚れている従者にオスカーは振り向かぬまま声をかけた。 「用は何だ」 「あ、はい。タァイーリの王子ですが、来られなくなったそうです」 「ほう」 「何でも三日ほど前にクスクルの国境近い町が襲撃を受けたとかで、離れられなくなったとか。代わりに妹姫がいらっしゃるそうです」 「クスクル?」 「襲撃?」 ラザルの報告にオスカーとティナーシャは表情を険しくした。二人の言葉を受けてラザルは詳しく説明する。 「おそらくクスクルの仕業らしいと……。魔法士が町を焼き払ったらしく、生存者はいなかったようです」 「普通の民草を殺したのか? 何を考えてるんだか。そういう情報を今回公表したということは、タァイーリは他国に助力を要請するつもりかな」 「そうかもしれません。タァイーリだけで対処できるなら、そもそも独立させなかったでしょうから。  他国に借りを作ってもクスクルを何とかしたいということでしょう」 ラザルの報告にオスカーは考え込んだ。 戦争において魔法士は巨大な力を持つが、その使いどころは難しい。 大きな魔法を使えば自国の兵士を巻き込む可能性があるし、詠唱も長い。そもそも大規模魔法は統御が難しく、使いこなせる魔法士は数も少ないのだ。 また距離をとって魔法を打てば、相手の魔法士に防がれる可能性が高い。ある程度近づかなければ、まず出し抜いて魔法を当てることは不可能だろう。 結果、魔法士たちは兵士の後ろから、小中規模の魔法を放つことになり、相手もそれを防ぎあうことになる。 その扱いの難しさに戦闘はほとんど兵士で行い、魔法士は防御と補助に徹する国も多かった。 タァイーリなどは特に、魔法を忌み嫌っている為、魔法士は迫害されている。結果、魔法士たちの攻撃を防ぐ術もないのだろう。 クスクルは何がしたいのか。タァイーリへの復讐か、もっと違うことなのか。 オスカーは眉を顰めかけて、ふと魔女の様子がおかしいことに気づいた。 顔が青い。目には嘆きと怒りの入り混じった光が揺らいでいる。 「ティナーシャ?」 男の言葉に、魔女はハッと我に返った。 「どうかしたのか?」 「ああ、いえ、何でもないです」 魔女は微笑んで、そして少し躊躇った後、オスカーの袖を引いた。 「あの、ちょっといいですか?」 「何だ」 「二人で話したいことがあるんですが……」 彼は頷いた。どうせ色気のない話なんだろう、と思いながら彼女を露台に誘う。 「オスカー、ナークのこと好きですか?」 「は?」 さすがに予想外の質問だった。呆気にとられるが、何とか答える。 「まぁ嫌いじゃないぞ。何でだ」 「じゃあもらってやってくれませんか? 今は私が主人になってますが、それを書き換えたいんです。  貴方ならナークも懐いてますし……」 「何で書き換えたいんだ」 ティナーシャはそれには答えなかった。困ったような顔で彼を見上げる。 化粧や服と合わないその表情は彼女の存在を不安定に見せていた。オスカーは苦い顔で頭をかく。 「分かった。構わんぞ」 「ほんと!? じゃあ書き換えますね」 破顔すると、彼女は音もなく宙に浮いた。オスカーの額に手のひらを当て、口の中で小さく何かを詠唱する。 彼がその体を軽く抱き取ると、彼女はオスカーの腕に座った。 「これで、貴方が主人です。名前を呼べば来る様になります。餌は自分で何とかするので特には要りません」 「分かった」 微笑んだ彼女は美しかった。 月の光が白い肌をうっすらと青く染める。 見つめすぎると魅了される気がした。 空いている右手で彼女の頬を撫でると猫のように目を細める。彼はそのまま頭の後ろに手を差し入れて引き寄せた。 彼女は逆らわない。 オスカーの両肩に手をついて、そうすることが自然であるように口付けを受け入れる。 柔らかい唇が離れた時、オスカーは苦笑した。 「中々、予想外」 その言葉に、魔女は指を伸ばして彼の唇についた紅をぬぐいながら 「緩急つけないと駄目ですよ」 と笑った。 広間にオスカーがティナーシャを伴って現れた時、まるで絵画のような美しい一対に場の注目が集まった。 ざわめきが波のように伝わるのを感じて、ティナーシャは心の中で溜息をつく。隣に立つ男の腕に手を回して歩きながら小声で囁いた。 「こういうところに姿を見せるなんて前代未聞です……」 「ちゃんと素性は黙っておくさ」 「婚約者とか言ったらふっ飛ばしますからね」 「覚えておこう」 二人はケヴィンの前に立つと礼をした。ティナーシャは一歩下がり、オスカーが祝辞を述べる。 ケヴィンは面白そうにそんな二人を見返していたが、ティナーシャを手招きで呼び寄せた。彼女はそれに応じて王の隣りに立つ。 王は彼女だけに聞こえる声で話しかけてきた。 「貴女も付き合いがいい」 「押しが強い契約者がいましてね……」 「折角だから皆に紹介されてはいかがか」 「それは勘弁してください。それより諸国の姫君がてぐすね引いてファルサスの次期国王を待ってますよ」 ティナーシャの言葉に王が広間を見渡すと、あちこちにいる華やかなドレスを着た女性たちが、期待に満ちた目でオスカーを、敵意を滲ませた目でティナーシャを見つめている。 「それは大変」 ケヴィンが小さく笑うとティナーシャは他の人間には分からないように溜息をついた。 「私も他人事でありたいものです」 彼女はその言葉を最後に、ケヴィンにお辞儀をしてオスカーの隣に戻る。オスカーは怪訝そうに彼の魔女に尋ねた。 「何を話してたんだ?」 「人生の苦労についてです」 ティナーシャは半刻ほどオスカーに付き合うと、広間を離れて庭に出た。踊れるドレスでなくてよかったと安堵する。 勿論踊ることは出来るのだが、そんなことをしたらただでさえ針のむしろであるのにいいことになるとはとても思えない。 さっさと逃げ出そう、と決定した彼女に、不意に背後から声がかけられた。 「お一人ですか、美しい方」 思わず砂を吐きそうになるが、何とか堪えて笑顔を作るとティナーシャは振り返った。 そこにいるのは長い赤茶の髪を後ろで縛った秀麗な男だ。確か北のゼラスという国の王子だと紹介された覚えがある。 「少し夜風にあたりたいと思いまして……」 「それはいい。僕もちょうどそう思ったところです」 男はティナーシャの隣まで来るとごく自然にその手をとった。 「よろしければご一緒させてください」 「はぁ……」 逃げ出す機会を逸してしまったことに、魔女は心の中で途方にくれた。 「まさかファルサス王子がこのように美しい魔法士を傍に置いてらっしゃるとは思いませんでした。ひょっとして恋人とか……」 「それはありません」 ティナーシャはきっぱりと即答する。オスカーがいたらまたこめかみを締め上げられたかもしれない。 男はその返答に喜色を浮かべた。とったままの彼女の手を撫でる。 「でしたら僕が立候補しても?」 魔女の全身を寒気が走った。言葉がねっとりと糸を引いている気がする。触られている手が気持ち悪い。 男は彼女の返事がないのをいいことに白い肌の肩を抱く。その感触に、心身とも鳥肌が立ちそうになった。 どうしてくれよう、と魔女が目に不穏なものを宿した時、庭の小道を通って誰かが現れる。 彼は、体を寄せ合い遠目からは恋人同士に見えてもおかしくない二人の姿を見て小さく苦笑した。彼女に向かって声をかける。 「おや、ティナーシャ嬢。そろそろ時間では?」 「あ、はい。参ります」 ティナーシャは慌てて男の腕の中から逃れると「では、殿下、失礼致します」と足早に逃げ出した。 名残惜しそうな王子に一瞥もくれず、声をかけてくれた男と並んで歩き出す。 「助かりました。もう少しでふっ飛ばすところでしたよ」 「ちょっと面白かった。けどまぁ貴女を悪い虫から守るのも警備のうちかな」 アルスは喉を鳴らして笑いながらそう言った。忌々しげに、触られていた肩を払いながらティナーシャは吐き捨てる。 「本当に気持ち悪いです。当たり前のようにべたべた触らないで欲しい。気安い」 「殿下には触られても平然としてるのに」 「……あれ」 魔女は首を傾げた。 彼女に触れる契約者の手を、温かいと思ったことや、心地よいと思ったことはあるが不快だと思ったことはない。せいぜい邪魔なことがあるだけだ。 この違いは何だろう、と考えかけて彼女はやはり考えるのをやめた。答が見つかったとしてもそこにはもう何の意味もないのだ。 その時ふと、ティナーシャの全身を違和感が襲った。皮膚の表面がざわめく。 ……見られている。 しかし、その感覚は一瞬で消え去った。辺りには二人の他に誰も居ない。 アルスは気づかなかったようだ。鼻歌を歌いながら歩いている。 魔女はゆっくりと顔を上げ、月を仰ぐ。 そこに、求める誰かの姿を見出すかのように。
(037)WEB机翻+日原文搬运 例如,爱情杀人的话,其存在是否矛盾呢。 爱杀也好,恨杀也好,死就是死。 然而,为什么人会在那里发现完全不同的东西呢。 理由等,本人以外不知道。 而且本人也一定不知道真相。 人杀人。 为此而产生的感情。 为此的坚强。 如果让他做那个的话,我不想触及爱情和憎恶。不想想起。 只是,不想发狂。 因为自己已经处在一开始就无法逃避的疯狂之中。 在办公室的桌子上摊开布,上面铺着数十个指甲大小的水晶的蒂纳莎突然被从后面抱起来,差点把摘下来的一粒掉了下来。勉强忍耐的话,就把它握在手中。 “奥斯卡!请不要打扰我” 把她娇嫩的身体像孩子一样轻轻地抱起来的,是这个房间的主人,也是她的契约者。他听了魔女的抱怨,就往桌子上看。 “你在干什么?” “我在制作魔法道具哦。” 因为她手忙脚乱地乱闹,奥斯卡把她放了下来。 蒂纳莎马上回到桌子上,小心翼翼地将握着的一粒放在一边。 “因为材料的质量有影响,所以我选择了不会变形的。” 这样说来,她打开放在布旁边的小瓶子,像滚到里面一样,总算是把合格的水晶放进去了。 关上瓶盖,魔女一按手指,其他的水晶就连同布一起消失了。最后小瓶自己也转移到了不同的地方,回头看他。 “这是什么?” 看到她稍微生气的样子,奥斯卡开了口。 “我点的裙子好像暂时完成了,我去试穿一下。” “嗯……” 礼服是三个月前奥斯卡自己随意要求的东西。 她自己点的东西,可能是因为做得很简单,所以做得比较快,但是花了这么多时间的话,有种很讨厌的预感。 “不,不想去不行吧。” “当然” “呜呜” “用自己的脚走路和被人拖拽哪个好?” “我走……” 蒂纳莎死了心,低下了头。 首先迎接试穿礼服后现身的蒂纳莎的是近似前来观看的西尔维亚的悲鸣般的欢呼声。 “蒂纳莎大人,太棒了!” “不是很适合吗?” “谢谢……” 以黑色为基调的礼服是大量使用高价布和线的替代品。 从肩膀以下的双臂和背部露出皮肤,从高高取的脖颈到腰下描绘着紧贴身体的曲线。 从那里往下慢慢地展开,地板上长长的下摆大幅度地起伏,形成了美丽的圆。 质地是丝绸和复杂设计的蕾丝的双重,到处都有模仿银线刺绣和花做成的装饰。 与蒂娜莎的白色肌肤、漆黑的头发、暗色的瞳孔相吻合,让观众入迷、叹气的蛊惑之美就在那里。 “蒂纳莎先生,当天的头发和化妆请让我来做吧!” 蒂纳莎听到西尔维亚的俏皮话,脸上很是激动。 “当天……?” “不是马上就要举行陛下的生日庆祝仪式了吗?” “我知道有,但是为什么我会这样。那不是外交舞会吗?” 在她周围转来转去确认那个结果的奥斯卡浮现出了人的不好的笑容。 “你不出来,谁出来?”。尽量和狸一起揉搓吧」 “为什么!” 裁缝们战战兢兢地向愤怒得快把水烧开的蒂纳莎搭话。 “那个……尺寸等怎么样?” 但是回答那个的不是她。奥斯卡金像奖从背后乐呵呵地碰了一碰,就流露出粗枝大叶的感想。 “腰有点多余。你瘦了吗。好好睡吧」 “我睡着了。心情好的时候” “还有,请用和这个装饰一样的东西,再大一点的做发饰。” “知道了。” 裁缝麻利地把腰围调整到布上离开后,奥斯卡爱不释手地吻上了魔女的肩膀。 虽然在旁边看到的希尔比等不由得脸红了,但蒂纳莎本人却是一副精神疲劳的脸,但是很平静。 奥斯卡很无聊地抬起头来。 “真的一点也不动摇。” “这么光明正大地碰我的话,我什么反应都没有。” “是那样的问题吗?” “不是吗?” 蒂纳莎对不知道的事情有些困惑,回头看了看契约者。他用白眼看那个。 “你没把我当男人看吧。” “当然不会看,也没有人用那种眼光看。” 奥斯卡默默地做了拳头,从两侧收紧了魔女的太阳穴。 “好痛!鬼!” “不好意思,不知不觉就生气了。” 蒂纳莎一边揉着太阳穴一边盯着男人。但是他甚至笑着避开了视线。 “为什么会变成那样呢。因为是精灵术士吗?” “我觉得也有,但是不太想执着于人类。 像是卢克勒齐亚之类的,现在已经变圆了,以前为了让被甩的肚子,把那个村子里的湖水全部转移到别的地方去了。 看到那样的话,总觉得……” 顺便一提,我把水放回了蒂纳莎,奥斯卡和希尔比带着微妙的表情沉默着。 怎么也不一样的规模。 考虑到这一点,在魔女中被称为最强的她,至今为止避开恋爱事件的可能是拼命的判断。 奥斯卡轻轻地摇了摇头重振精神,轻轻地敲了一下蒂娜莎的头。她用困惑的眼睛仰望那个。 “嘛,先不说这些了。因为我是不同的东西。分开考虑吧” “是吗?” “是的。还有半年,我等着你” “我不认为等下去总会有办法的……” 魔女率直的话语,但他却毫不介意地笑了。用头上的手抚摸她的脸颊。 “我很有自信。你变心了。我很适合你” 「……不太清楚” 以透明的容貌歪着头的魔女,像是在寻找看不见的东西一样,在空中徘徊着暗色的瞳孔。 ※ “我来定义” 和那句话一起排列的水晶球浮现了出来。 它们慢慢地靠近由红线构成的花纹各处,固定在线条上。 “我希望这句话会成为毒药。像长刺一样播种。命运将线化为圆,无法逃脱” 每当魔女的讴歌般的话语在空气中摇曳时,水晶球就会不停地转动。透明的内容渐渐变白浑浊。 “任何人都无法触及。不能改变。这句话会成为毒药” 女人光滑的额头上冒着汗。她小心翼翼、精密地编织出语言和意志。 不允许失败。已经没有多少时间了。 ————只有这个不做的话……。 她把精神磨成一根线,念出了更进一步的话。 我觉得好像在做梦。 非常暧昧的梦。 不知道是高兴还是悲伤。 只是觉得被撼动了一下,奥斯卡就醒了。 房间里还很暗,只有一丝晨意漂浮在窗边。 他压住额头想要抬起上身,发现了不协调。注意到自己没有上身。 也许是没穿吧,于是用脑子一动也不动,想要寻找记忆,奥斯卡突然向人的方向看了看。 在那里,他的魔女睡在了床上,枕着自己的手臂。她的周围散落着好几个水晶球。 发生了什么呢。至少他一点记忆也没有。 奥斯卡抬起半身,向魔女伸出了手。我轻轻地拉那个头发。 “蒂纳莎” 没有反应。 再拉一次,她终于畏缩不前地抬起了头。 用迟钝的眼神看了他一眼,“……”……好困”。 「……说明了就睡吧” 她一开始听到那句话,像个讨厌的孩子一样摇了摇头,但不知道是不是觉醒了,目光渐渐地恢复了。 打个小哈欠坐在床上。 “你的诅咒……解咒了。正确地说并不是解咒,而是把诅咒在同一个地方碰撞后抵消了。 有一部分是加了定义名的……那是因为如果不是施行了手术的人,怎么也做不到,所以留下了。 但是如果只是这样的话,只是单纯的祝福而已,在守护中应该没有障碍” 对于蒂纳莎的话,他绝句了。 虽然听说解析马上就结束了,但最终还是被诅咒了。 十五年来束缚着他,给人生带来了不小影响的诅咒失去了意义,奥斯卡什么也没说。 魔女在睡梦中揉着沉重的眼睛,手指着他的上半身。 “那个,可以擦了。请去洗澡” 这么一说,他身上写着血的复杂花纹。明明很干,却很红。 “是你的血吗?” “是的。作为催化剂使用了” “为什么睡觉的时候做?” “因为没有意识会比较轻松。你不是讨厌等我睡觉吗?” 魔女这样说着就浮上了空中。“我回去睡觉……”奥斯卡抓住了那只即将消失的手。 “什么?” “不……”……谢谢” 蒂纳莎用醒不过来的眼睛,脸上露出了融化的微笑。握住握着自己手的男人的手,吻上那个甲后消失了。 只剩下散落在地板上的水晶球。 奥斯卡再次俯视着自己身上用血描绘的花纹。 我确信自己一生都不会忘记这个早晨。
(渣·翻译贴)19-2 ある狂想曲 ◇◇某个深林的深处 “你回来了呐,很好,莉莉安琪” 玩偶之神瓦伦汀俯视着眼前单膝下跪的使魔莉莉安琪 “莉莉安琪sama(大人),属下来晚了十分抱歉” 莉莉安琪低下了流着冷汗的额头。 莉莉安琪为了报答帮了自己的金发勇者,不仅没尽作为使魔的职责,甚至还阻碍了其他邪魔们。 有这样的自觉,她自然不敢看主人的脸 瓦伦汀盯着莉莉安琪的脸, “我只是想向你打听这个世界现在的各种消息……” 伴着话音,莉莉安琪的头发猛的就被抓起 “啊!瓦伦汀大人! ?为,为什么! ?” “这是我的台词吧。” 瓦伦汀握住她的头发提到自己面前 “你算什么东西?发生了什么。” 吐露出的杀气也弥漫在脸上,充满杀意。 邪神的使魔,其行动会被刻录在脑内,其使魔的主人可以通过思念波来检查其内容。 读取了莉莉安琪脑内的行动记录,瓦伦汀掌握了她为金发勇者做的一切,怒不可遏。 “不错嘛,我的使魔背叛了我呢?” “不是的!不是的!瓦伦汀大人,这有原因的……” 用生命来编织语言的莉莉安琪,无力地宣告着她的借口。 但瓦伦汀并没有兴趣听,这次她紧紧握住了莉莉安琪的脸,意识开始模糊, 痛苦与威压,让莉莉安琪已经不能再挤出一个字了。 “借口啊,就在那边的世界讲吧” 说着,瓦伦汀在自己的手中产生了无数的线。 那是从瓦伦汀的指尖出现的,刚一飞到空中,就这样缠在莉莉安琪的脖子上,一下,就结束了。 只在一瞬,莉莉安琪就被剥夺了呼吸的权力,血液也不往上了,柔弱地挣扎着。 就在此刻。 你这样得意忘形也就到此为止了!” 从瓦伦汀身后,响起了男人的声音。 “这是谁呀?妨碍我?” 瓦伦汀砸着嘴,将视线转向了那个声音。 在那里,有一个挥舞着右手,指着瓦伦汀的金发勇者的身影。
(渣·翻译贴)19-1 巨大的雪人一个劲地滚下来 ◇◇某个森林的深处 “……嗯,看来已经顺利转移了。” 一边确认自己的身体状态,一边妖艳的邪魅之女(原名:邪之女,没错,我又恶搞了;应该是新人物)回头看着自己出现的大门。 从邪魔世通向这个世界的大门,现在因为展开所需要的魔石消失了,所以不能以完全的形式展开。 因此,这个邪之女,依靠微弱残留着的邪之魔石的痕迹,用自己的力量强行展开大门,到达了这个世界。 因此,这个邪恶的女人,依靠着残留着微弱的魔石的痕迹,只靠自己的力量强行展开了大门,到达了这个世界。 邪魅之女在确认了自己的身体后,发现展开门就消耗了大部分魔力,咂了咂嘴。 “到底是……单凭自己的力量展开大门真是太莽夫行为了。” 一边这么说,一边将身材纤细,但胸部丰满的那个身体向左右晃动几次,确认动作的邪魅之女。 ……魔力如此枯竭的话,补充的话需要相当数量的人的生命力,或者从拥有强大魔力的人身上吸取吧…… 那样考虑了一番的邪恶的女人,吐了一口气,哼哼地低声笑了起来。 “算了吧,魔力的话,就从我主,邪神大人那里吸收还有在,这个世界的愚蠢之人,魔王尤伽德和他的部下们那里吸取就可以了……如果掌握在这个邪神的3个手下——瓦伦汀大人的手里的话,那是毫无造作的事情”(这里没看懂,上原文吧:まぁいいわぁ、魔力なら、我が主、邪神様に絶縁を突きつけてきた、この世界の愚か者、魔王ユイガードと、その配下の者達から吸い上げればいいだけのこと……、この邪神の3の手先、ヴァランタイン様の手にかかれば、それも造作もないこと) 曾经来到这个世界 邪神的1号爪牙,在勇者之矛前败北的召唤魔神格里奥利 邪神的2号走狗,在这个世界上没有自报家门就死了的斩激魔神卡米纳斯 邪神的第3个手下——木偶魔神瓦伦汀,脸上一直浮现出不适合的笑容。 “……那么,本应该潜入这个世界的,我的邪魔们,能联系上吗” 瓦伦汀开始发出只有邪魔才能察觉的意念波。 “首先必须要收集信息……粗心大意地行动的话,会被打死(原文这里是烫伤)的” 这么说来,我是呼哧一声笑着的瓦伦汀。 (这一段比较难翻,误差可能会比较大)
(渣·翻译贴)18-4 在活动准备的过程中 ◆◇浪花街·熙玛姆兰丝绸店 “时装秀呢。考虑了有趣的事情呢,弗里奥老板” 熙玛姆兰的女主人菲达贝奇非常感兴趣,将视线投向了弗里奥。 这天,来了浪花街的胡里奥,为了得到在库拉伊洛德城里召开的时装秀的协助,来到了熟识的菲达贝奇的店。 “怎么样?能帮我吗?” “你在说什么!这样有趣的事,我们一定会合作的吧” 费塔贝奇这样说着,开心得不得了的样子笑了起来。 “不,什么事?我在这里做了很长时间的生意,这么愉快的交谈还是第一次。 不,我从现在开始就充满期待了。” 菲达贝奇一边这样说着,一边拿出放在店架子上的一捆文件,开始啪嗒啪嗒地翻着。 “会场的话,面向大街的拉帕帕剧场比较好吧,那里虽然很小,但是从会场的任何地方都能看清楚舞台。” 一边说着,菲达贝奇拿出写有申请申请书的文件。 “我知道了,那我去那里申请吧。” “啊,我来帮你申请。什么呀,在库拉伊洛德城里脸可是很有用的哦,我申请的话,许可下来会比较快,费用也会便宜的”(这里她是表达自己很漂亮呢还是说自己很有权势呢?) 这样说着,菲达贝奇开始在弗里奥面前填写文件。 “因为当天的会场布置等都是由我们的店铺来安排的,所以弗里奥先生,能帮我把当天物品的搬运和表演的安排安排好吗?” “没什么,麻烦你做到那种地步可不太好。” 在这样的弗利奥面前,菲达贝奇嘴角浮现出微笑, “……有鱼心来水有意。(原句:魚心あれば水心だよ,是一句日本谚语,意思是对方对自己友善的话,也同样对对方报以好意) 这次我来帮你……下次在我们店也可以举办这个时装秀吗?当然会感谢你的。” 一边这样说着,一边朝着弗里奥摆出双手合十跪拜的姿势。 “不不不,我不需要钱。但是,如果能把进货价格再便宜一点就好了”(男主对砍价有种莫名的痴心啊,哈哈哈) “胡里奥先生,你之前说的更恰当!你不是每次都要把价格降到亏损的边缘吗?” “所谓的极限,就是说还有一点讨价还价的幅度吧?” “为什么会变成这样!?” 两人一边互相笑着,一边继续商量时尚秀的事儿。 “……话说回来,刚才说的话,果然还是把进货价格再稍微....涨一那么点……” “谢谢你原谅我啊。”(这里没看懂)
翔子同人文短篇搬运:内涵部分剧透 「要起床吃早餐了哦,翔子」 那温柔的声音,把在梦乡里的翔子拉了回来 「咲...咲太?」 「怎么了?怎么哭了?做噩梦了吗?傻瓜有我在呢」 咲太微微地拭去翔子眼角的泪珠,然后轻轻地抚摸翔子那可爱的脸颊。 「别哭了,傻瓜,我会伤心的哦」 「咲...咲太,太好了!太好了...」 翔子忽然哭了起来,一边说着太好了,太好了,但是这反应倒是吓得咲太不轻,因为麻衣的死,他已经不忍心让他珍视的人伤心了。 「再哭就吃不到热汉堡肉咯,一会我还要上班呢,时间错过我就不能顺你去上学了哦,你不是最喜欢坐我踩的单车吗?别哭了」咲太把翔子轻轻抱住,温柔地拍着她的背,安慰着翔子,但是与其说翔子是伤心,不如说是高兴。 「亲爱的,麻衣她得救了哦」 翔子忽然用双手围住了咲太的脖子,故意用麻衣的风格和咲太说话,可咲太没有反应,呆呆地望着翔子那天真无邪的双眸。 「虽然我已经成年了,还和我的初恋结婚了,但是昨晚意外地我又回到了过去哦」 翔子用食指轻轻地抵在咲太的鼻尖,露出了天真无邪的笑容,那笑容,是她得知她的胸腔内的心脏是麻衣的之后,再也没出现过的。 「是吗,太好了,麻衣...但是你不就......」 「傻瓜,我不是就在这吗?」 翔子软绵绵地弹了一下咲太的眉心 「新世界线的你说,要珍惜这个世界上最可爱的妻子哦」 「嗯,知道了,去吃早餐吧」 显然,咲太并没有相信翔子的话,只是装得淡定而已。
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